あべのハルカス近鉄「神農生活」 台湾ワールドを体験

2022/1/1
日本では珍しい食材など約1000アイテムを扱う

近鉄百貨店は2021年4月、あべのハルカス近鉄本店(大阪市)に台湾で人気の雑貨店「神農生活」の日本1号店をオープンした。日本人の旅行先として人気の高い台湾に特化した売り場で、女性を中心に幅広い年齢層に人気を博している。新型コロナウイルス禍で旅行が難しい中、体験価値の提供で顧客の心をつかんでいる。




パイナップルケーキや珍しい調味料で台湾体験

「まるで台湾に来たみたい。珍しい調味料などが手に入り重宝している」。11月下旬の昼間、平日にもかかわらず多くの顧客でにぎわう売り場があった。あべのハルカス近鉄本店10階のおよそ半分を占める台湾ワールドだ。神奈川県に住む30代女性は、実家のある大阪府に帰省するたびに買い物に訪れているという。

台湾をテーマにしたこの売り場の目玉「神農生活」には台湾土産として有名なパイナップルケーキや珍しい調味料、文房具など約1000アイテムが並ぶ。

神農生活は台湾で13年に開業した雑貨店だ。台湾の老舗メーカーと開発したプライベートブランドの食材や雑貨などを販売しており、現地では観光客や富裕層から人気が高い。その神農生活とフランチャイズ(FC)契約を結び、近鉄百貨店が国内1号店を開業した。

4月の開業以来の売り上げは、新型コロナウイルスの影響による臨時休業などを除くと想定を超え、緊急事態宣言が明けた10月は予算を11%上回った。新型コロナ禍で婦人服などが苦戦する中での善戦に「広域からの集客につながり、新規顧客の獲得にもつながっている」(事業の統括担当者)という。

次のページ
台湾茶のカフェや台湾家庭料理レストランも