Men's Fashion

ペット・風景 指輪に「思い」デザイン ケイ・ウノ

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2022.7.9

好きな模様やデザインを正面に描ける「シグネットリング」

ケイ・ウノ(名古屋市)はアレンジの自由度が高いオーダーメードを受け付ける宝飾品ブランドを増やしている。客のこだわりを表現できたり、商品の製作過程が思い出になったりするとして若者から人気を集める。




同社はオーダーメードの宝飾品の販売を主力事業にする。結婚指輪など買い手の思い入れをデザイナーが店頭で聞き取り、デザインに反映させるノウハウを蓄積している。最近では、客が好きなデザインを部分的に宝飾品に入れられる商品に支持が集まっている。

例えば昨年6月に発売した指輪「シグネットリング」。客からペットをデザインしてほしいとの依頼を受けると、デザイナーが写真を元にサンプル画を鉛筆で描く。思い出の風景や子供の絵についても指輪に彫刻できるなど、客の好みに合わせて商品を仕上げられる。

素材はプラチナなど6種類から選択

ターゲットは30代。男性のプレゼント需要も取り込めている。素材はプラチナなど6種類の中から選択可能。オプションとしてダイヤモンドの石を素材につけられる。価格は1万9800円から。同社の職人がデザインを元に手彫りし、1カ月前後で完成させる。

もちろん他社のサービスでもデザインを受け付けている。だが決められた模様や絵の中から選択してもらうケースが多い。ケイウノ表参道店(東京・港)のデザイナー、滝智美さんは「店舗にデザイナーがいるからこそできるサービス。カップルの思い出作りの一環として人気だ」と話す。

こうした宝飾品を部分的に加工できるサービスの需要は高まっている。フルオーダーに比べて価格が安く気軽に注文できる。こうした点から特に若者からの支持を集める。ケイ・ウノは「自分らしさを表現したいというニーズは強い。お客様は既製品では味わえない、豊かな気持ちになれるとして注目している」と強調する。