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痛みをがまんしないことも大切だ。「痛みで眠れないと免疫が落ちて悪化を招く。さらに痛みを感じやすくなり悪循環になる」(井関教授)ためだ。「強い痛みが1~2週間続くならペインクリニックを受診し、神経障害性疼痛用の薬や神経ブロックなどの痛み専門の医療を早めに受けるのがいい」(同)

帯状疱疹の予防や重症化、後遺症を防ぐためにも有効なのが帯状疱疹ワクチンだ。自身もワクチン接種を受けたという渡辺教授は「患者さんの苦しむ姿を見て、ワクチンを受けない理由はなかった」。

現在、従来の弱毒化した生ワクチンと20年に発売された不活化ワクチンの2種類がある。不活化ワクチンは生ワクチンに比べやや副反応が出やすく、2回の接種が必要で高額だ。一方で抑制効果が高く、免疫が落ちた人でも使える。

(ライター 武田 京子)

[NIKKEI プラス1 2022年10月29日付]

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