収納グッズを新調する際には慎重に。手持ちのグッズや、菓子や靴の空き箱で仮置きしてから買うと失敗しにくい。紙製の箱であれば切り貼りして大きさを自由に変えられるので、カラーボックスや引き出しの中の仕分けに便利だ。購入する際はメジャーで3辺寸法を測った上で、通販サイトで購入しよう。重さや素材の確認も忘れずに。

本棚や雑貨棚など専用の収納家具を部屋に置くと、「棚がいっぱいになるまで揃えたい」という心理になってしまう。私は荷物の量や種類に合わせて調整できるよう、3段のカラーボックスを必要な数だけ置くようにしている。本をたくさん読む時期は本を収納し、化粧品や雑貨を置きたいときは本に割く棚を減らすなど、時期ごとに収納するアイテムを模様替えできるのが最大の利点だ。カゴと組み合わせればタンス代わりにもなる。フタの開閉がないため、出し入れの動作も減らせる。週1回以上使うモノは3段カラーボックスに収納、それ以下のモノはフタのある箱に詰めて見えにくい場所へ、という使い分けを推奨している。

収納グッズを買った後、しっくりこなければ、潔くフリマなどで売ってしまおう。無理して使い続けると散らかりの元になる。例えば私は大きい衣装ケースや吊り下げ式の収納とは相性が悪く、使いこなせたことがない。

紙袋を収納袋として活用する人もいるが、中身が見えにくい、ホコリがたまりやすい、上に重ねられないなどの理由から、長期保管には向かない。片付けの最中の仮保管やモノの運搬のために一時的に使い、使い終わったらまた畳む、という形で活用しよう。

適切な定位置を決めたら、「使ったら元に戻す」を習慣化する。忙しい平日はつい使ったモノを出しっぱなしにしてしまうので、ざっくりと戻せるカゴを居住スペースに置いておくと便利だ。図書館の返却台のように、元に戻すのが面倒なものはとりあえずカゴに入れておき、休日に時間を作って定位置に戻す。もしまた散らかってしまったら、写真を撮って原因を探す。これを繰り返せば、リバウンドとは無縁の、筋肉質な部屋が完成するはずだ。

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「見せる収納」は上級者向き

書店の整理収納コーナーでは、ハイセンスなインテリア雑誌や、目をひくような収納アイデア集が、ずらっと並んでいる。ここで並んでいる片付け術は、上級者向けがほとんど。収納・掃除に十分な時間をかけられる人でないと、挫折してしまう可能性が高い。特にお気に入りのアイテムを飾りながらも収納する「見せる収納」は、かなりのテクニックが必要だ。面倒なことが苦手な人は、最初はとことんシンプルな部屋を心掛け、定位置が決まり余裕が出てきてから、インテリアショップに足を運ぶようにしよう。

(整理収納アドバイザー 米田 まりな)

 [NIKKEIプラス1 2021年10月30日付]