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50代転職、スキル次第で年収アップ 中小のニーズ高く

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NIKKEI STYLE

新型コロナ感染拡大を防ぐための「まん延防止等重点措置」が終了し、全国的に経済活動が平時に戻りつつあります。一時は停滞していた転職市場も活性化しそうです。最近は50代の転職が増え、気になる「年収」は転職後に増える傾向にあるようです。

転職市場の半分が40歳以上

そもそもですが、50代の年収はどういった状況でしょうか。多くの大企業が役職定年制など一定の年齢で年収が下がる仕組みを導入しています。また、70歳までの雇用機会確保が企業の努力義務となり、定年後の再雇用を設けています。パーソル総合研究所の調査によると再雇用の前後で年収が3割減少しています。50代では年収が下がる要因が多いんですね。

転職市場をみると、2008年のリーマン・ショックの後に大きく減少しました。その後は11年から緩やかに上昇し19年には351万人と過去最多になりましたが、直近では新型コロナの影響もあり減少しています。人材サービス大手のエン・ジャパンが調べた転職決定者全体に占める比率を見ると、18年から21年かけて40代以上の割合がおよそ半分を占めるようになりました。特に50代以上の増加が目立ちます。

50代の転職者を見ると、年収も増加しています。全年代でみると、転職決定時の初年度年収は2021年は540万円でした。20年に比べ5万円(0.9%)の上昇、19年と比べるとほぼ横ばいです。一方で、50代の初年度年収は21年に670万円。20年と比べて30万円(4.6%)上昇しています。

「自分の力でサービス伸ばす経験したい」

実際に転職した50代の方に、どれくらい年収が上がったのか聞いてきました。小玉勝徳さん(54)は2019年に不動産関連のシステムを手がけるベンチャー企業、いえらぶGROUP(東京・新宿)に転職しました。「転職後の年収は数十万円アップして1000万円前後になった」と話します。

小玉さんはGMOインターネットグループに13年間勤めた後、システム会社を経て、いえらぶGROUPに入社しました。GMO時代はウェブ広告の立ち上げやマーケティングを担当。その経験を生かし、現在は企業サイトの運営とブランディングを任されています。「自分の力で、自社のサービスの認知を伸ばす経験を最後にしたくて転職を決めた」(小玉さん)。

50代の転職で年収が上がる理由について転職サイト、エン・ジャパンの担当者に聞きました。「希少性の高いスキルを持っている人の採用が増えている。最近だとDX(デジタル・トランスフォーメーション)などの事業変革をする時に社外からとりに行くケースがある」(人材紹介サービス「エン・エージェント」ミドルグループの井用崇之マネージャー)。

コロナ禍でDXや新規事業の展開に乗り出す企業が増え、即戦力となる人材の獲得競争に激しさが増しています。もちろん50代なら誰でもいいというわけでなく、長年培ってきたスキルを企業は求めています。井用さんも「スキルのある人材は企業も一定の年収を出してでもほしい」と話します。

経験あるミドル層の力で成長加速

傾向として、50代は大企業から中堅・中小企業やスタートアップ企業に転職するケースが多いです。中堅・中小企業は待遇や知名度などの採用力が大企業に劣りがちで、優秀な若手の即戦力を確保しにくい面があります。そこで50代にも管理部門や情報システム部門の責任者クラス、M&Aや内部監査の担当者などで採用の間口を広げています。スタートアップ企業は若手中心のメンバー構成の社内に豊富な経験を持つミドル層を加えることで、成長を加速させる狙いがあります。

今回の値段の方程式はこちらです。

「50代の年収増加=長年培ってきたスキル+中小企業などの即戦力需要」

日本の平均勤続年数は12.5年です(2020年時点)。米国は4.1年、英国は8.6年なので、まだまだ1つの勤め先にとどまる期間が長いようです。企業は新規の事業展開やDXを進めています。ある企業で取り組まなくなり人員が余剰になった事業でも、別の企業では必要になるケースもあります。成長する産業に人材が回ることで経済は成長します。

厚生労働省によると、新規学卒就職者の就職後3年以内の離職率は約3割。若手では転職は、もはやネガティブなイメージはないようです。今後、「より自分を生かせる職場を探す」というシニア層の転職がさらに活発になれば、日本の成長のきっかけになるとも考えられます。

(BSテレ東「日経モーニングプラスFT」コメンテーター 村野孝直)

=おわり

値段の方程式
BSテレ東の朝の情報番組「日経モーニングプラスFT」(月曜から金曜の午前7時5分から)内の特集「値段の方程式」のコーナーで取り上げたテーマに加筆しました。

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