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「女性は○○が苦手」「男性は○○が不得意」……。性別で分けて傾向を話のは本当のこと?

「女性は○○が苦手」「男性は○○が不得意」……。性別で分けて傾向を話のは本当のこと?

日経 X woman

『早く絶版になってほしい #駄言辞典』(日経BP)。ジェンダーにまつわるステレオタイプから生まれる400を超える「駄言」を、エピソードとともに掲載している本書から、駄言の実例とその駄言を生んでいる背景の分析を紹介します。今回は「キャリア・仕事能力」に関する駄言と要因「その4」です。

「交渉ごとは女性には難しいからさ」

約20年前、とある日系の大企業における会議で「ここから先は女性社員は退席してください。男性社員のみで議論します」と言われたことにショックを受け、早々に退社を決めた女性の新入社員がいました。その後、彼女が中途入社した会社は今や誰もが知るITベンチャー企業。彼女は社内で新規事業を立ち上げるなど精力的に働き、あっという間に業界内の有名人に。さらなるキャリアアップをし続け、今では企業の役員を務めるまでになっています。

20年たった今でも「性別による仕事内容の決めつけ」を残している企業はなくなっていません。

例えば、「営業マン」という呼び名も象徴的です。営業担当者の総称として今も使われていますが、「マン」の意味は「男性」。営業など、会社の花形部署で活躍するとされる、稼ぎ頭の仕事は男性が中心的に担い、女性はバックヤードの仕事を担う――、そうした職場はまだあります。

業界による偏りもあります。自動車や鉄鋼業といった会社には男性社員が多く、化粧品や生命保険などの会社には女性社員が多い――。そんな性別による仕事の区分けはもうやめにして、個々人の適性や希望に合った仕事ができる社会になりますように。

「女性の中では評価が高いよ」

【「キャリア・仕事能力」に関する駄言】
書籍『#駄言辞典』にも掲載されている、公募で集まった「駄言」の一部を紹介します。以下、太字部分が駄言です。応募時に寄せられたコメントや投稿先も併せて掲載します。

「女の子には責任ある仕事を任せないようにしているよ」
職場でマネジメントについて語っていたときに、隣の男性マネジャーが言っていた言葉。女性には体力も気力もなくてやり切る責任感がないから、大きな仕事は任せられないし任せないという趣旨でした。(東京都・あゆちゃん・30代・女性)

「君は女性なのに理論的で、できる人だね」
おいおい、私の所属部門は9割が女性だし、その中に理論的じゃない人はいなかったぞ。(ツイッターより)

「おまえが男やったらよかったのに」
上司からの褒め言葉。(ツイッターより)

「君は下手な男よりよっぽど優秀だな!」
(ツイッターより)

「営業マン」
うちの会社の提案書にはいまだに営業マンという言葉が入っていたり、社内のメールでも営業マンと書かれていたり。女性の営業いますけど??(ツイッターより)

「女性は男性よりコミュニケーション能力が劣ってるから昇格させられない」
もっと仕事をしたいと言ってきた女性社員全員に詳細に説明しておられた。(ツイッターより)

「女性の中では評価が高いよ」
仕事に対する評価について上司から言われた。私が男性だったら同じ仕事でももっと評価が高いってことですよね? 性別問わず仕事の内容で評価してほしい。(東京都・キタ・30代・女性)

「○年入社は女性のほうが優秀だねえ」
なぜそんなに意外そうに言うのか。(東京都・キタ・30代・女性)

「女性社員って、若いうちはすごく優秀で仕事できるのに、中堅以降になると子育てとかで減速して男性に抜かれるんだよね。だから若いうちに優秀でも女性は登用しにくい」
(ツイッターより)

「正式な商談になったら男性の担当がつくんですか? 技術が分かる方と話したいのですが」
営業先でお客様に言われたこと。その男性の担当者は、私の部下です……。(ツイッターより)

「お姉さんには分からないだろうから分かる男性呼んでよ」
話を聞く前から無知と決め込んでくるやつ。(ツイッターより)

「女性でこんなに仕事できる人初めて見ました」
違う部署の男性マネジャーに言われた一言。褒められたのか、けなされたのか、いまだにワカラナイ。(ツイッターより)

「これだから女は使えない」
女性が失敗すると言われる言葉。これが男性の場合は、「彼はダメだな」と個人に帰する。(ツイッターより)

「この子は女の子だけど仕事が好きですよ」
なんで逆説?(ツイッターより)

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