オンワードHD「アンクレイヴ」 ネット通販のみで販売

「uncrave(アンクレイヴ)」はオンライン専業だ

オンワードホールディングス(HD)が2019年に立ち上げたブランド「uncrave(アンクレイヴ)」が好調だ。「D2C(ダイレクト・ツー・コンシューマー)」のブランドで、ネット通販に特化。SNS(交流サイト)で顧客接点を作りながら販売を伸ばす戦略をとっている。30~40代の働く女性に照準を合わせ、電子商取引(EC)専業ならではの充実した発信で24時間買い物ができる気軽さと、老舗企業の品質へのこだわりを両立することで人気を集めている。




通販の弱点「サイズ感」 SNSライブで補う

「どんなトップスと合わせたらいいですか?」「身長154センチだとどのサイズが合いますか?」――。1月下旬、アンクレイヴのスタッフがインスタグラムを活用したライブ配信サービス「インスタライブ」で商品紹介をすると、多くの視聴者から質問が集まった。

アンクレイヴはネット通販だけで展開するブランドで、実店舗を持たないのが特徴。定期的に百貨店などで販売会を実施しているものの、多くの人は商品の実物を見ずに購入する。そこでサイズ感などを確認してもらうため、定期的にSNSでライブ配信をしたり、身長が異なるスタッフの写真をサイト上に投稿するなど工夫を凝らす。

ファッションエディターの東原妙子さんをディレクターに迎え、20年の春夏シーズンから商品展開を始めた。ECでの販売に特化することで商品の価格をできる限り抑えている一方で、素材や縫製などの品質が高いのが売りだ。

ブランド名のアンクレイヴは、渇望を意味する「クレイヴ」を否定する造語で「むやみにほしがらない」という意味を持つ。「忙しく働く女性に『これさえあれば』と思ってもらえる商品を展開することを目指している」(同ブランドを担当する国府美咲さん)。そのため21年秋冬シーズンまでは「上下セットアップの商品を中心に、オンでもオフでも着られる服をそろえてきた」(国府さん)という。

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「ホワイト」と「スタンダード」、今春ブランド拡張