2021/12/8

「ワンストップ特例制度」か確定申告で税金の控除を

トク 次は、寄付先選びだニャ!

飯 返礼品の定番人気はお肉やフルーツ、海鮮などの特産品。最近では、コロナ禍で苦しむ生産者や事業者の応援企画もあります。「訳あり」などのキーワードで検索すると、おトクな返礼品が見つけられますよ。個人的によく選ぶのは、職人の技が光る包丁や器などの日用品ですね。また、ワーケーションやアクティビティーなどの体験型も増えていて、「キャンピングサウナバス24時間利用チケット」(北海道・当麻町)のような変わりダネもあるんですよ。

(イラスト おおの麻里)

トク へえ~。返礼品って「モノ」だけじゃないんだニャ~。

飯 使い道から寄付先を選ぶのもひとつの手。返礼品なしで地震や豪雨被害などの「災害支援」として寄付することも可能です。税金の使い道を直接指定できる「ガバメントクラウドファンディング」も注目されており、20年からは自分が住む自治体の新型コロナ対策に寄付する人も増えています。

トク 社会貢献もできるんだニャ。

飯 自治体を選んで決済すれば寄付は完了。自治体からは「寄付金受領証明書」が送付されます。住民税などの控除を受けるには確定申告をするか、年末調整をしている会社員で1~12月に寄付した自治体が5つ以内なら、確定申告が不要の「ワンストップ特例制度」も使えます。ただし、寄付のたびに「寄附金税額控除に係る申告特例申請書」を、期日(*1)までに自治体に郵送する必要があります。

*1 申請書は寄付をした翌年の1月10日に自治体必着のため、年末に申し込む場合は注意が必要

トク 会社員でも6自治体以上に寄付した人、医療費控除や住宅ローン控除を受ける人は確定申告しなきゃだニャ。面倒…。

飯 実は21年分の確定申告から、手続きが簡単になるんです。これまでは寄付ごとの「寄付金受領証明書」の提出が必要でしたが、寄付を申し込んだポータルサイト(*2)でダウンロードする「寄付金控除に関する証明書」1枚で申告可能に。何枚も送られてくる証明書を保管して、1枚ずつ貼りつけたり、何度もデータを打ち込んだりする手間がなくなるんですよ。

*2 国税庁に認定された特定事業者のみ。国税庁のホームページに事業者一覧がある。証明書1枚で済ませるには、すべての寄付を同じポータルサイトで申し込むことが必要

この人に聞きました

飯田佳菜子さん
「ふるさとチョイス」を運営するトラストバンクの広報。地方で生まれ育ち、「自立した持続可能な地域をつくる」というミッションに共感し、同社に参画。

(取材・文 澤田聡子、イラスト おおの麻里)

[日経ウーマン 2021年12月号の記事を再構成]

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