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ウーマン・オブ・ザ・イヤー、大賞に上場の双子起業家

2022全受賞者を発表

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NIKKEI STYLE

日経ウーマン

女性のキャリアとライフスタイルを支援する月刊誌『日経WOMAN』(日経BP 東京都港区、編集長:藤川明日香)は、様々な分野で目覚ましい活躍を遂げた女性を毎年表彰する「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2022」の受賞者を決定しました。大賞はcoly(コリー)代表取締役社長の中島瑞木さん(33)、代表取締役副社長の中島杏奈さん(33)で初の姉妹受賞です。お2人を含む8組9人が受賞となりました。

女性向けゲームでマザーズ上場、次世代起業家も支援

大賞に選ばれた中島瑞木さん、杏奈さんは、2014年にcolyを創業し、今年2021年2月に東証マザーズ上場を果たした双子の姉妹。coly は、9割以上が男性向けであるスマホゲーム市場において、女性にターゲットを絞ったコンテンツを展開しています。女性たちの気持ちを前向きにするストーリーやキャラクターが人気を博し、発売したタイトルが次々にヒット。この5年で売り上げを約50倍に拡大させ、海外へも進出する一方で、今年8月には、女性や若手の起業家に投資して経営をサポートするチーム「MO inv.(エムオーインベストメント)」も発足させています。競争の激しいエンタメ業界で独自の成長を遂げ、その利益を次世代に還元する姿勢が、新しいタイプの起業家像を体現していると評価されました。

ウーマン・オブ・ザ・イヤー2022総括

コロナ禍も2年目を迎えた2021年。混沌とした時代に光が当たった女性たちに共通するのは、「人のため、より良い社会を築くために仕事をしたい」という、真摯なまでの力強いメッセージです。「人々に明日を生きる勇気を与えたり、そっと背中を押したり。ポジティブな感情を動かすコンテンツづくりを目指す」と語ったのは、ユーザーの95%が女性のエンタメ会社を双子で起業した中島瑞木さんと杏奈さん。商業主義に流れがちなゲームやネット市場で異彩を放つ2人の存在は、すがすがしいほどに正論をビジネスモデルに組み込む潔さがあります。まっとうであるがゆえに、感情を揺さぶるほどのメッセージ力を有するリーダーたちの言葉は、より良き社会をつくりたいと願う思いに満ちています。「研究者の仕事は税金に支えられているからこそ、社会に恩返しするのが使命」と語る科学者。「キャリアもスキルも筋トレと同じで、継続すれば身に付く」と話すのは、ライフイベントに翻弄されながら半導体業界を広く渡り歩いてきた部長。「数字の達成よりも、"思い"が大切」と言い切る経営者。いずれも組織に多様性を持ち、仲間と共感し伴走しながら、ビジネスで社会的課題に取り組む女性たちが目を引きました。

ウーマン・オブ・ザ・イヤー2022 受賞者

【大賞】
coly 代表取締役社長  中島瑞木(なかじま・みずき)さん(33)
   代表取締役副社長 中島杏奈(なかじま・あんな)さん(33)

双子の姉妹で、女性向けエンタメ会社を設立。スマホゲームが大ヒット。
売り上げは5年で50倍に。海外への進出、マザーズ上場も果たす
【プロフィル】
中島瑞木さん
1988年生まれ。東京大学教養学部卒業後、外資系証券会社に入社。学生時代から運営していたウェブメディアの経験を生かし、2014年にcolyを創業。

中島杏奈さん
1988 年生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、産業経済新聞社に入社。姉とともに創業したcolyでは、マーケティング戦略、コンテンツ戦略を統括。
株式会社coly(コリー)
2014年に中島さん姉妹が設立した、女性向けエンタメコンテンツ企業。これまで、スマホゲーム「ドラッグ王子とマトリ姫」「スタンドマイヒーローズ」「魔法使いの約束」などをリリースし、いずれもヒットを記録。舞台化やグッズ販売の事業も展開。韓国、台湾、香港に進出している。

中島瑞木さん、杏奈さんは大学生時代にウェブニュース制作のアルバイトを経験した後、2人で独自のウェブメディアを運営。失敗と成功を繰り返すなかで、「コンテンツを通して、人々にあすを生きる勇気を与えたい」という思いは変わらなかった。大学卒業後はそれぞれ就職したものの、「やはりコンテンツづくりがしたい」という思いが募り、ともに1年以内で退社。市場調査をするなかで女性向けスマホゲームの魅力と可能性に気づき、ゲーム業界経験者の仲間を得て、ストーリーや世界観にこだわったコンテンツの開発を進めてきた。

大賞受賞にあたっての1つ目の評価ポイントは、「女性向けスマホゲームを中心とした新しい市場で、マザーズ上場、海外進出という圧倒的な成果を出した」こと。「ユーザーから求められる面白いコンテンツ」をつくるため、創業以来、外部資本を入れず、開発にまい進。ユーザーに勇気を与えたり、背中を押したりするストーリーやキャラクターが、絶大な支持を集め、大きなヒットを生み出した。

また、審査員の意見が一致した、もう1つの評価ポイントが、上場まもない時期であるにもかかわらず、次世代の若手・女性起業家を育てる投資・経営サポートチーム「MO inv.(エムオーインベストメント)」の活動を発足させた点。「双子の姉妹でとことん議論をして事業を育ててきたように、経営者たちの"壁打ち相手"になりたい」と、現在、10社ほどの支援先を検討している。

この成功に至るまで、一緒にものづくりをする仲間やユーザーの声に積極的に耳を傾け、一歩一歩、堅実に積み重ねてきた2人。事業への純粋な思いを大切にしながら、信頼する仲間と徹底的に対話をしながら努力を重ねる姿勢は、多くの働く女性たちの仕事への思いを刺激し、理想を実現することへの希望を与えるロールモデルになるのではないかと編集部では考えている。

【世界に希望を紡ぐ科学者賞】
岩崎明子(いわさき・あきこ)さん(51歳)
米エール大学 医学部 免疫学 教授

新型コロナウイルスの研究で世界的な成果を挙げる
メディアやSNSでの正しい情報発信にも尽力

高校時代にカナダに留学、その後博士号を取得し、免疫学の研究者として米エール大学に研究室を持つ。2019年末に中国で新型コロナウイルスが確認されると、いち早く研究に着手。ロックダウンが実施され、医療資材などが入手しにくくなるなかで研究を続け、コロナ感染の重症化に男女差があることや、脳にもウイルスが感染することを突き止めた。また、研究と並行し、新型コロナウイルス専門家としてBBCなど世界中のメディアに多数出演し、科学的な知見を一般的に分かりやすく解説。SNSやYouTubeを駆使し、ワクチンや感染に関する正確な情報の発信に努めた。

【理系の新・ロールモデル賞】
平澤聡美(ひらさわ・さとみ)さん(56歳)
東洋合成工業 取締役 感光材事業部長

不本意な退職も強みに。半導体材料で世界シェアトップ企業の
主力事業を牽引、会社の急成長に貢献

半導体製造に用いる「感光材」事業で世界シェアトップの東洋合成工業で、初の女性取締役を務める。NECの研究者だった30代のとき、夫の海外赴任による不本意な退職をしたことを機に、国内外の半導体業界でエンジニア、営業、マーケティングと多彩な職種を経験。48歳で東洋合成工業に入社し、52歳で主力事業である感光材事業の取締役に。半導体の需要増を見込んで、投資額が売上高の3分の1を占める新工場の決断を後押しするなど、事業をけん引。20年度は売上高、利益ともに過去最高、株価も3年で18倍超に上昇するなど、会社の急成長に貢献した。

【思いやり経営賞】
藤﨑 忍(ふじさき・しのぶ)さん(55歳)
ドムドムフードサービス 代表取締役社長

短大卒・元専業主婦が51歳で入社、
9カ月後に老舗バーガーチェーン社長に就任、黒字化を達成

短大卒業と同時に政治家の夫と結婚、専業主婦に。夫が病に倒れたのを機に、39歳でSHIBUYA109のアパレルショップ店長として初就職。居酒屋の女将を経て、51歳でドムドムフードサービスに入社し、わずか9カ月後に社長就任。独創的なバーガーを次々と開発、話題のマスクや異業種コラボ商品、イベント出店と話題をつくり、老舗バーガーチェーンのリブランディングを成功させる。コロナ禍で多くの外食チェーンが苦戦を強いられるなか、数値目標より「思い」を大切にする経営視点を貫き、21年3月期の売上高は前年比109%を達成、念願の黒字化を果たした。

【子育てダイバーシティ賞】
北川聡子(きたがわ・さとこ)さん(60歳) 
社会福祉法人 麦の子会 理事長・総合施設長

発達障害の子らを支援する55の施設を
1km圏内に設立。日本唯一の「子育て村」を実現

札幌市に、自閉症などの発達障がいや知的障がいの子から大人までを支援する55の事業所を1km圏内に設立。職員や利用者も居住し、職員の約3割が利用者とその保護者が占める体制で就労面でも支援するなど、障がいを持つ当事者や家族を地域全体で支える日本で唯一の「療育の村」をつくり上げた。大学卒業後に仲間3人と障がい児通園施設を発足した約40年前から、支援を続ける先駆者。20年度売上高は23億円を超え、事業収支も堅調。2021年、北海道内で民間人が立ち上げた職員500人以上の大型社会福祉法人では数少ない女性理事長に就任。福祉団体の要職や国の有識者会議にも数多く参加する。

【心の揺らぎサポート賞】
櫻本真理(さくらもと・まり)さん(39歳) 
cotree/コーチェット 代表取締役

不安や悩みを抱える人にオンラインカウンセリングを提供。
コロナ禍で約5万人のメンタル不調に寄り添う

証券会社を経て2014年、オンラインカウンセリングを行うcotree(コトリー)を起業。コロナ禍で不安やストレスといったメンタル不調が増えたことや、対面カウンセリングが難しくなったことで、20年度の会員登録者数は前年の1.5倍近い約5万人まで増加した。cotreeは臨床心理士やキャリアカウンセラーなど200人以上の専門家から、相談者の性格や相談内容に合う人をマッチングするサービスで、相談者は最短1時間後にはオンラインでサポートを受けられる。また、20年に設立したコーチェットでは、人間関係の不調を生み出す原因にもなるマネジメント層にアプローチ。人を大切に育てる術を身に付ける、コーチング習得プログラムを提供している。

【途上国の自立支援に貢献賞】
田口 愛(たぐち・あい)さん(23歳) 
Mpraeso合同会社 CEO

単身ガーナへ渡り政府と交渉、カカオビジネスで
貧困問題の解決を目指す大学生起業家

2018年、国際基督教大学に入学後、19歳でガーナへ渡航。以後、日本と行き来しながら、ガーナの農家で高品質のカカオ生産を支援、チョコレートの製造で現地の貧困問題解決に挑む。重量に応じた一定価格で農家から豆を買い取るガーナ政府のシステムに対し、高品質なカカオをつくる農家に利益を還元する仕組みを考案。政府側と粘り強い交渉の末、実証実験をスタートさせた。20年には現地でのチョコレート工場の建設費用をクラウドファンディングで募り、約420万円の支援を得る。チョコレートブランドを立ち上げ、21年には都内百貨店で販売したほか、現在はガーナでの工場建設に注力。現地でカカオ豆を加工、輸出することで雇用創出につなげたいと奮闘する。

【循環型社会へのイノベーター賞】
坂野 晶(さかの・あきら)さん(32歳) 
一般社団法人ゼロ・ウェイスト・ジャパン 代表理事

四国の小さな町の「ごみゼロ」活動を進化させ
世界が注目する存在へと変えた、環境問題解決のリーダー

日本の自治体として初めて、ごみを生み出さない「ゼロ・ウェイスト」を2003年に宣言した徳島県上勝町で、15年にNPO法人ゼロ・ウェイストアカデミー理事長に就任。ごみのリサイクルやリユースに加えて、「発生抑制」にフォーカスした取り組みを打ち出し、20年まで、この政策を進化させた。さらに、英語力を駆使して、国際会議にも積極的に登壇するなど、上勝町の取り組みを国内外に発信。19年には、ダボス会議で共同議長も務めた。上勝町には国内外から多くの視察が訪れ、海外の環境団体などでも「上勝モデル」を取り入れる事例が増加。20年からは自身が立ち上げた一般社団法人ゼロ・ウェイスト・ジャパンで、上勝町のような事例を国内外に増やすべく動きだしている。

日経WOMAN「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」について



「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」は、(1)働く女性のロールモデルを提示する、(2)組織の中に埋もれがちな個人の業績に光を当てる、(3)活躍した女性たちを通して時代の変化の矛先をとらえる、という主旨のもと、1999年から毎年実施しているアワードで、本年が23回目となります。『日経WOMAN』は、1988年の創刊以来、「働く女性」をバックアップしてきました。今後も「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」を通じ、社会で活躍する女性を表彰することで、時代を担う女性たちを応援していきたいと考えています。なお2021年12月7日発売の『日経WOMAN』2022年1月号では、受賞者紹介と審査結果の詳細を掲載いたします。


●審査員(五十音順)
・入山章栄さん(早稲田大学ビジネススクール 教授)
・篠田真貴子さん(エール 取締役)
・村上 臣さん(LinkedIn 日本代表)
・村上由美子さん(MPower Partners ゼネラル・パートナー)
●審査方法
以下4つの評価基準で採点、審査員4人と編集部の総合得点で決定。
(1)新規性 着眼点の新しさ。イノベーションを起こし、新しい価値観を提示・実現したか。
(2)成功度 今年のビジネスの業績。社会への貢献度。
(3)社会へのインパクト 社会に多くの影響を与え、その発展・改革につなげたか。人々の心を豊かにしたか。
(4)ロールモデル性 自ら切り開いたキャリアの道筋が、読者にとってモデルとなるか。

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