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気象の不安定化は年々、深刻さを増す一方だ(写真はイメージ) =PIXTA

気象の不安定化は年々、深刻さを増す一方だ(写真はイメージ) =PIXTA

「地球温暖化について話し合う、第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)が10月末に始まるんだって」「人類の将来に関わるテーマだと思うけど、うまくまとまるのかな」

COP26の議論の行方などについてバーチャルキャラクター、名瀬加奈さんと日比学さんが安藤淳編集委員に聞きました。

名瀬さん「そもそもどのような会議ですか」

国連の気候変動枠組み条約に加盟する197カ国・地域が参加します。条約は1994年に発効し、今回が26回目です。英国が議長国を務め、10月31日から11月12日までグラスゴーで開きます。

2015年のCOP21で温暖化対策の新しい国際枠組み「パリ協定」が採択され、16年に発効しました。パリ協定は、工業化前に比べた世界平均気温の上昇幅が2度を十分下回るようにし、1.5度以下となるよう努力するという目標を掲げました。21世紀後半に温暖化ガス排出を実質ゼロにする必要があります。

国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)による科学的分析の結果に加え、洪水や熱波による山火事などの災害が頻発していることもあり、いまでは「1.5度目標」が国際的なコンセンサスです。

日比くん「今回の会議の主題は何ですか」

パリ協定締結国は30年ごろの温暖化ガス削減目標を条約事務局に提出します。7月30日時点の目標を合計しても、30年の世界の温暖化ガス排出量は10年比で16%増えます。21世紀末までの気温上昇は2.7度となり、1.5度を大きく上回ると推定されます。

こうした予測はノーベル物理学賞を受賞する真鍋淑郎博士らの計算モデルを使っています。世界最大の排出国である中国をはじめ、日本を含む各国がどこまで目標を引き上げるかが注目点です。

米国と欧州連合(EU)は9月、強力な温室効果を持つメタンガスを30年に20年比で30%減らす「グローバル・メタン・プレッジ」を発表し、各国に参加を呼びかけました。日本の排出量は世界の0.5%以下ですが、測定や解析などの国際協力で貢献できます。

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