存在感強めるレザー、立体感もアップ

はっ水・抗菌加工が施されたラムレザーのスカートで優雅な印象に

ニットや織物との違いを際立たせやすい素材にレザーがあります。適度なつやめきを帯びているから、異素材ミックスにうってつけ。お互いの風合いを引き立たせる効果も。革ならではのタフ感や硬質イメージもまとえます。

着丈が短めのクロップドトップスは人気上昇中のアイテムです。上半身をいっそうコンパクトに見せるには、ボトムスにロング丈のスカートを迎えて。ウエスト位置が高く見えるから、スタイルアップがかないます。全体にふくらみがちな冬ルックでは、このようなめりはりの強調が肝心です。さらに、異素材のレザーが存在感を強める効果を発揮。トップスとは着丈の異なるジャケットを重ねて、全体で長短のリズムを弾ませました。

ボウタイ・ブラウスで顔回りをレディーライクな雰囲気に

人工レザーの上質感がぐっと高まってきました。昔はごわつきや硬さがあったものですが、今では本革に劣らないほどのしなやかさ。人工レザーのほうがむしろ優れている点もあり、サステナビリティー(持続可能性)の意味からも活用が広がっています。

ウエストをきれいに絞った異素材ミックスで、きれいなシルエットを描き出しました。ポケットの縁取り部分の人工レザーがアクセントに。脚線をすっきり描き出したストレッチパンツも人工レザーで切り替えを施して、立体感を強めています。自然と体になじむ進化形レザーのおかげで、スレンダー感と心地よい着心地が両立。ボウタイ・ブラウスが気品を漂わせています。

巧みな素材使いでワンランク上の着こなしに

芦田多恵氏がデザインする「タエ アシダ」は、様々なシーンを持つ都会的な女性に向けたコレクションブランドです。芦田氏は父の故・芦田淳氏のブランド「jun ashida(ジュン アシダ)」のクリエイティブディレクターも手がけています。エレガントなたたずまいに奥行きをもたらしているのは、巧みな素材使い。品格とフェミニンを兼ね備えたおしゃれがかなう、豊かな選択肢が用意されています。21-22年秋冬はシルバーをポイントカラーに選んで、「ポストコロナ」への期待を込めたコレクションを提案しました。

アウターにくるまれることが多くなる冬ルックは見た目が単調に映りがちです。でも、異なる素材を組み込めば、表情が深くなり、装いにリズムも生まれます。シアー素材、メタリック、レザーなどを冬アウターと組み合わせれば、大人好みの異素材ミックスコーデが手に入り、ワンランク上の着こなしが実現します。

(画像協力)
タエアシダ
https://jun-ashida.jp/pages/tae-ashida
宮田理江
ファッションジャーナリスト、ファッションディレクター。多彩なメディアでランウェイリポートからトレンド情報、スタイリング指南などを発信。バイヤー、プレスなど業界経験を生かした、「買う側・着る側の気持ち」に目配りした解説が好評。自らのテレビ通販ブランドもプロデュース。セミナーやイベント出演も多い。 著書に「おしゃれの近道」「もっとおしゃれの近道」(ともに、学研プラス)がある。

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