パンツルックを引き立てる、ニットの重ね着使い

足元はロングブーツで合わせて、今年らしさをアピール

パンツルックをこなれた着こなしに仕上げるうえでも、ニットは頼りになります。上半身にニットを重ね着すれば、ボリュームが出るから、パンツ部分がすっきり映る効果が見込めます。マニッシュなパンツ姿を、穏やかに着地させてくれるのも「ニットonニット」ならではの魅力です。

優美に肩を覆うケープは、クラシックトレンドに乗って復活を果たしました。ニットで編み上げたケープライクなトップスに、フリンジ(短冊状の飾り)をぜいたくにあしらって、動きを加えています。主張も量感も十分だから、プレーンな白パンツにも表情が備わりました。凝ったディテールのニットウエアを装いのキーピースに据えるスタイリングは、秋冬ならではのおしゃれの幅を広げてくれます。

パンツ裾をブーツインしてシャープなレッグラインを強調

全身を白でまとめる「オールホワイト」は装いが暗くなりがちな冬に生かしたい着こなしです。柔和なニットはホワイトと好相性で、清らかさやほっこり感を引き立ててくれます。ピュア感や幸福ムードも宿す色として、ウィンターホワイトは冬本番に好まれる色です。

首から離れて襟が立つオフネックのタートルは朗らかなたたずまい。トグルボタン付きのニットカーディガンを重ねて、上半身を包み込むような、癒やしムードの着映えに整えました。異素材の白パンツがいっそうシャープに映っているのも、「ニットonニット」のおかげ。ニットの編み地とのずれ感が際立つよう、表面がスムーズなパンツを選ぶのがホワイトルックに動きを添えるコツです。

「着る癒やし」の魅力 意外な着やせ効果も

「ファビアナフィリッピ」は1985年にイタリアで創業して以来、上質素材へのこだわりと、職人技によるメイド・イン・イタリーを貫いてきました。2021-22年秋冬はニットウエアを主役に位置づけ、エレガントで立体的な装いを提案。サステナビリティー(持続可能性)を意識して、オーガニックコットンのアイテムを増やし、100%天然カシミヤのコレクションも発表しています。

ニットならではのやわらかい素材感はリラックス気分に導いてもらえる点でも、何かとストレスを感じがちな今の状況になじみます。重ね着で取り入れれば、朗らかな着映えに整ううえ、量感のおかげで自然な着やせ効果も期待できそう。まとまりのあるニットアップはお仕事ルックにも生かしやすいから、この秋冬は上質なニットの出番を増やしてみませんか。

(画像協力)
ファビアナフィリッピ
https://aoi-net.jp/item?brand_id=1
宮田理江
ファッションジャーナリスト、ファッションディレクター。多彩なメディアでランウェイリポートからトレンド情報、スタイリング指南などを発信。バイヤー、プレスなど業界経験を生かした、「買う側・着る側の気持ち」に目配りした解説が好評。自らのテレビ通販ブランドもプロデュース。セミナーやイベント出演も多い。 著書に「おしゃれの近道」「もっとおしゃれの近道」(ともに、学研プラス)がある。