実は、分別以外にも燃やせるゴミを減らす方法があります。食材の食べられる部分は全て食べる、というのがそれです。今までゴミとして捨てていた野菜の皮も、調理法を変えれば食べられるものがたくさんあります。
それでもどうしても出てしまう生ゴミは、家庭菜園をやっている人であれば、生ゴミを堆肥に変える装置「コンポスト」を使って、肥料にするのもいいでしょう。最近は容器も小さくなり、臭いがしにくいように抑える処理をしたコンポストもあります。
買い物のときから捨てるコストや手間を意識
100円ショップの増加などもあり、さほど出費を気にせずにモノが買えるようになりました。その分、収納用品や小物類などを気軽に増やしがちです。けれど、買う際は「捨てるときにお金がかかる場合もある」ということを思い出すようにしましょう。本当に必要かどうか考えてから買う習慣をつければ、不要な買い物を減らせて節約にもつながり、ゴミとなるものを減らすこともできます。
一方、粗大ゴミとして費用をかけて出すようなものは、「自分でハサミを使ってカットする」など普通の燃やせるゴミなどの収集日に出せるように、不要になったら小さくしてみるのも一つの手です。できれば、今後はモノを購入する時点で、将来不要になったときに分解しやすいような構造のもの、あるいはハサミで容易にカットできるなど小さくしやすいものを選ぶようにしたいものです。そうすれば、先々の粗大ゴミを減らすことにつながるからです。
売ったり譲ったりで不用品をゴミにしない
自分にとっては不要でも、まだ使えるものであれば、売ったり譲ったりすることでゴミにせずに済むこともあります。インターネットが普及した今、個人売買や不用品買い取りも簡単に利用できるようになりました。
インターネット、特にスマートフォン(スマホ)を使って売買できるフリーマーケットは年々利用者も増加しています。自分が要らないと思ったものでも、欲しいと思ってくれる人がいるかもしれません。
ただし、そこで注意したいのが値付けです。出品するのは、ご自身にとっても「捨てるとお金がかかるからフリマで売る」といった位置づけのものです。従って、いくらにするかは、ご自分が購入したときの金額から考えるのではなく、「不要なものを引き取ってもらう」くらいの気持ちで価格を設定するのがちょうどよいでしょう。子ども服などは大人と違って成長が早い分、わが子には不要になっても必要とする人は一定数います。サイズごとに複数枚をまとめて売るようにすれば、出品の手間を省くこともできます。
ネットフリマに関しては、慣れれば出品から発送まで時間をかけずにサっとできるようになります。以前の記事「在宅時の今だから 不用品はフリマで売ってお小遣いに」を参考にしてみてください。
ネットを通じた宅配買い取りのサービスを利用する
インターネットが普及した今は、家にいながらにして買い取りを依頼することもできます。古本の処分で利用したことがある人も多いかもしれません。
このサービスの多くは、インターネットで申し込む→梱包資材が送られてくる(自分で用意するのも可)→買い取りしてほしいものを詰め込む→宅配業者に出す→査定金額がメールで来る→OKならば数日以内に振り込みといった流れになっています。
先ほど述べたように本やCDなどは当たり前。このほかにも、様々な買い取り分野があるので「買い取りしてほしいモノ+買取」で検索するとよいでしょう。
最近は、買い取り依頼をする前に、ブランド名や商品の状態などを入力してスマホで売りたいものの写真を業者側に送れば見積もりをとれるサービスも。「まずはいくらぐらいで売れるか知ってから処分の仕方を考えたい」という場合は、そうした形での査定を利用してもいいかもしれません。
1つ注意したいのが、買い取りにまつわるトラブルです。訪問買い取りで、電話などで接触してきた業者が来訪し、貴金属などを強引に買い取っていくといった相談が自治体の消費生活センターに寄せられています。そうした情報も含め、不用品の売買では適正な業者かどうか、しっかり見極めたいものです。
おいしいものを食べるのにお金をかけるのはうれしいですが、要らないものを捨てるのにお金をかけるのはもったいないですよね。少し手間はかかりますが、不要なものを売ることはゴミを減らして環境にやさしいメリットも。ゴミそのものの削減と合わせて、楽しみながらゴミ処理代を節約してみませんか?
