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タスクは量より質で決定 取捨選択力自然に磨ける朝活

ニューノーマルを生き抜く 「朝1時間」活用塾(9)

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NIKKEI STYLE

忙しい中で時間を捻出しようと思うと、「あれもこれも」と予定を入れすぎてしまう。そんな経験はありませんか? 予定を入れすぎるとなかなか消化できなかったり、消化できたとしても余裕がなくて、イライラしたりすることもあるでしょう。そんなときにも朝活は効果があります。早起きで様々な活動を実践する「朝活」の伝道師、池田千恵氏が朝活を通じた解決法を解説します。

今回は読者の次の相談に回答します。

Q. 予定を入れ過ぎてなかなか消化できなかったり、余裕がなくて落ち着かなかったりすることがあります。気の持ち方などコツがありましたら教えて下さい。

A. 入れた予定を全部消化しなければいけないと思うと苦しくなります。「緊急ではないが重要なタスクさえ終われば他のタスクが終わらなくてもOK」など、自分なりの「OK基準」をあらかじめ設定することをおすすめします。また、余裕がなくなるときはどんなときか、自分の傾向を知り、「こんなときは、これをやれば落ち着く」といったマイルールを決めていきましょう。そのマイルールを効率よく失敗なく見定めるうえで、朝活を取り入れて取捨選択力を身につけましょう。

「あれもこれも」は頑張りを無駄にする

朝活したい人は、自分の成長を諦めていない負けず嫌いな方が多いようです。日々忙しい中でも時間を捻出して、もっともっと自分をバージョンアップさせたいという気持ちが人一倍強いのです。

成長を諦めない気持ちは大切です。一方で「あれもこれもしたい!」「全部しっかり取り組みたい!」という気持ちが強すぎると、予定を詰め込みすぎてパンクしたり、時間がないことに焦ったり、となりがちです。

興味があることにいくつも手を出して中途半端になってしまったり、なにかいつも追い立てられるように気ぜわしい状態になったりすると「こんなに頑張っているのに、なぜ?」と落ち込むことも。イライラしたりして、普段ならしないミスが増えることにもつながりかねません。ということで、本題の朝活に入る前に、まず1つお伝えしたいことがあります。あれもこれもで頑張りを無駄にしないように「早めに手を打つ」ことが大事と認識しましょう。

タスクリストは量ではなく質を見よう

では具体的にどうすればいいのか。次にこの点を考えたいと思います。入れた予定を全部消化しなければいけないと思うと苦しくなります。毎日すべき「タスクリスト」を作っている方も多いと思いますが、タスク一つひとつの緊急度、重要度はそれぞれ別なので、タスクの数で成果を測ろうとすると「できなかった」ばかりが目に入ってしまいがちです。例えば20個のタスクのうち、2個しかできなかった場合、数で数えると落ち込むかもしれません。でも、2個できたタスクが、緊急でないけれど重要な「種まき」(=今頑張っておくと将来がラクになること)で、残りが緊急でも重要でもない雑務だったとしたら、2個達成できたことはむしろ喜ぶべきことなのです。

つまり、予定をこなす量が大切なのではなく、質がものを言います。質を見極めた上で、何をするか、何をやめるかの「決断力」を育んでいきましょう。後ほど説明しますが、実はこの過程で朝活が役立つのです。

もう1つ。決断力とならんで大事なことがあります。それは自分のクセを知ることです。人によって、自分の気持ちが落ち着かなくなる傾向は違います。「どんなときにどうなる」を定点観測して自分のクセを知っておきましょう。例えば突発事項に弱いのか、やっている意味がわからないと落ち着かないのかなど、何でもよいので「自分が落ち着かなくなるきっかけ」を自己分析していきましょう。

その上で、そんなときはこの行動をすれば落ち着く、といった、「お守り」のような行動を決めてマイルールにするのをおすすめします。落ち着かなくなりそうになったら、例えば「朝のランニングを始める」「ノートに気になることを書き留める」「朝時間の手帳タイムに取りかかる」といったようなことで構わないのです。

朝活で「決める→やる→自信がつく」のサイクルを回そう

まとめると、自分の成長を諦めたくない「あれもこれも族」がまず試してほしいのは、次の3つです。

1. タスクは量ではなく質で取捨選択する
2. 自分がどんなときに気持ちが落ち着かなくなるかの傾向を知る
3. 「こんなときは、こうする」といったマイルールをつくる

いよいよ本題に入ります。実は上記のポイントを満たすうえでも、朝活が適しています。その理由はシンプル。早く起きるためには、早く寝なければいけないからです。

先ほど、「決断力」を育んでいきましょうと提案しました。「決断」と聞いて、思い浮かべるイメージはどんなことでしょうか。決めて、断じる、で決断。強い言葉ですね。受験、就職、結婚、出産など、決断という言葉には、何か大きなものごとを進める覚悟を示すような、重いイメージを感じる方も多いかもしれません。

でも、大きなものごとを決めるのも、日々の自分の積み重ねです。右に行くか、左へ行くか、のような、小さな決断が積み重なった結果が大きな決断につながるのです。だからこそ、朝活なのです。思考より行動です。

早く寝るためには今までの生活パターンを見直し、何を残して、何を削るのか、何を効率化するのかを考える必要があり、自然に取捨選択力が身につきます。

さて、もう一方のマイルールについてです。何時間睡眠で、仕事のピークはいつで、体調はどうなるかを定点観測することで、自分の気持ちが落ち着かなくなる傾向も見えてきます。モーニングルーティンを整えることで、マイルールもつくれるようになるのです。

限りある時間をどう割り振るか、その判断のスピードを上げていきましょう。

「決める(Decide)→やる(Do)→自信がつく(Confidence)」――これを筆者はDDCサイクルと呼んでいます。早寝早起きを習慣化し、DDCサイクルを何度も回すことで、優先順位をつけ、すべきことを迷いなく終わらせるクセを付けていきましょう。

朝キャリメンバーの「決める」を紹介

筆者が主宰する「攻めの朝活」コミュニティー「朝キャリ」メンバーがどのように自分の傾向を分析し、マイルールを設定しているかを紹介します。

営業職の山田昌子さん(仮名)は、気が張るとイライラする傾向があると自覚しており、そんなときは次の方法でイライラを解消しているそうです。

1. モーニングページを書く

2. 休日の早朝ランニングで、頭の中を空っぽの状態にする

「モーニングページ」とは、ジュリア・キャメロン著『新版 ずっとやりたかったことを、やりなさい。』(サンマーク出版)で紹介されている手法で、「朝の時間に1日3ページだけ、頭の中の思い浮かんだ言葉をそのままノートに書く」というものです。書く内容は何でもOKですので、すべての思考を吐き出すイメージで書いていきます。

サロンを経営している照内誠子さんは、以前は、目の前の「やらなければいけない」用事に追われ気を張って疲れ果てていたそうです。特に子供のことに関して、急な通院などで時間がかかった時は、達成感もなくひたすらぐったりしていました。

そこで、現在は自分の役割(妻、母、セラピスト、サロンオーナー)ごとに、それぞれのゴールを1週間単位で毎週設定することにしました。これにより、仕事としてやるべきことと、仕事ではなくやりたいことも明確に区分できるようになりました。その結果、子育てに関するタスクは、「やらなければいけないこと」ではなく「やりたいこと」として捉えることができるようになり、気持ちも落ち着いたそうです。

週ごとのタスク設定や進捗管理にも朝活

朝活は決断力や取捨選択力を向上させるだけでなく、ご自身のタスクの進捗管理にも有効です。たとえば、その週の役割ごとのタスクは、月曜日の朝に「仕込み」として設定します。そして毎朝、その週のゴールに向けて日々やるべきタスクを設定していきます。1週間単位の進捗状況も明確になることで、緊急でないけれど重要な「種まき」もこなすことができます。照内さんの場合は充実感で気持ちもおだやかになったそうです。「今は忙しい日ほど早く起きたいと思うし、夜も早く寝たくて仕方ない感じです」と語ってくれました。

ベンチャー企業で顧客対応をしている品川美穂さんは、気が張っているときは、だいたい外からのプレッシャーを感じているときだと自己分析しています。

誰にも邪魔されない朝時間を心穏やかにスタートすると、その日は心の準備やゆとりができるといいます。そこで毎朝3分間は瞑想(めいそう)することをルーティン化することで、プレッシャーがあっても落ち着いて臨むことができるようになったそうです。

また、月曜日の朝はどうしても気持ちに余裕を持てないのがわかったので、休日ではありますが、日曜日の朝にゆっくり一週間を振り返る時間を設けるようにしたそうです。そこで翌週以降のスケジュールを立てて、優先順位が高いことに取り組む枠を決めます。その際、予定通りできない可能性を最初から想定して、予備日の枠も決めておくことで、気持ちの焦りを落ち着かせることができました。予定通りにこなせた日は花丸をつけていきます。設定していた予備日をタスクに使わずに済んだときは、心からやりたいと思えることをする時間として使っているそうです。

そこで今回のまとめとなるキーワードです。まずは「取捨選択」。それにはタスクを量ではなく質で見て判断することを忘れないようにしましょう。2つ目が「自分のクセを知る」ということ。特に、どんなときに気持ちが落ち着かなくなるのか、その傾向を理解するようにしましょう。最後に「マイルールをつくること」。これは2つ目のキーワードと関連しています。よくご自身を理解したうえで、転ばぬ先の杖(つえ)ともなる「こんなときは、こうする」を見定めておくことです。そして一連のことを実践していくのに、力を貸してくれるのが朝活であることも忘れないでください。

以上のような3つのポイントを押さえることで、「あれもこれも」で何も進まない……という悩みからは解放されますよ。ぜひ試してみてください!

池田千恵
朝6時 代表取締役。国家資格キャリアコンサルタント。慶応義塾大学卒業。外食企業、外資系企業を経て現職。企業の働き方改革、生産性向上の仕組みを構築しているほか、個人に向けては朝活で今後の人生戦略を立てるコミュニティー「朝キャリ」(https://ikedachie.com/course/salon/)を主宰。12年連続プロデュースの「朝活手帳」など著書多数。

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