日経xwoman

ずんずんさんが回答 会社以外にも生きていく道を見つけよう

そこで今回は、キャリアコーチのずんずんさんに話を聞きました。ずんずんさんは、幾たびの転職を経て、30代前半でシンガポールのIT系企業に就職。そのときの経験をいかし、帰国後はキャリアコーチとして活躍しています。多くの相談者にコーチングをし、気づきを与えてきたずんずんさん。どんな回答が聞けるのでしょうか。

◇   ◇    ◇

今、3回に1回を断れているなら、そのまま続けていいと思いますよ。だんだんと、フェードアウトしていくのもアリです。

話を聞いていて、ひかりさんの会社には「一つの企業に長く勤めるのが当たり前である」と保守的な考えを持つ人が多いのかな、という印象を受けました。ひかりさんは、かつて転職活動もしていたし、「外に行きたいな」と考え始めていますよね。

もしもこの先、本格的に転職を考えているならば、毎回飲み会に参加するほどの義理を立てる必要はないと、私は思いますね。まだもう少し働き続けてみようと思っているのであれば、飲み会は「3回に1回」程度の参加がベスト。フェードアウトするのは、本格的に転職に取り組み始めてからにしましょう。

今は一つの会社で働き続けても、昇給しないどころか倒産するリスクもあります。転職することでキャリアを増やしていき、年収を上げていく働き方が一般的になってきました。何より「先輩たちのようにはなりたくないな」と思っているのであれば、会社や彼らに忠誠心を持たなくてもいいのではないでしょうか。

ひかりさんはキャリアスクールに通い始めたようですが、飲み会で同僚や先輩といつも同じような会話、いわば生産性のない話題をするよりも、スクールで学ぶ時間のほうが有意義だということに気づいてしまったのでしょう。向上心があり、前進していくことが好きな人なのですね。

会社以外でも生きていく道を見つける。そこにエネルギーを費やしていくほうがいいのではと私は考えます。そのためにキャリアスクールで学び、さまざまなことを吸収し、たくさんの人と出会う。相談者さんならできると思います。ぜひ頑張ってください。

生活のために働く。だめではないと思います。きっと、ひかりさんは「生活のためだけに働いているのが嫌」なのではなく、その人たちが「生活のために働いているのに、他に熱中できるものがないのが嫌」だったのではないでしょうか。あるいは、その「熱中できるものが毎週の飲み会なのが嫌」なのでは。

おそらく、ひかりさんは熱中できるもの(キャリアスクール)ができたことにより、彼らには熱中できるものが飲み会しかないことに気づいてしまったのでしょう。

けれど、この世のすべての人が、熱中できるものがあって、きらきらして……いたとしたら、息苦しいと私は思うタイプです(笑)。彼らも彼らで、もしかしたら生まれたばかりの子どもがいるのかもしれない。家のローンがあるのかもしれない。皆一生懸命働き生活しているのであって、それは尊重してあげつつ、ご自身は勉強にまい進していけたらいいですね。

後編では、ずんずんさんに「転職を考えていると相談したとき、遠回しに引きとめられてしまった」悩みへの回答と、次のステップである「転職した会社でうまくやっていくためのコツ」も聞きました。

※つづきは以下から。※NIKKEI STYLEから他のサイトに飛びます。
キャリアコーチずんずん 転職への迷いどう決断? https://doors.nikkei.com/atcl/column/19/110600221/120700026/
ずんずんさん
キャリア&人間関係コーチ。元外資系OL。新卒で埼玉県にある日系メーカーに就職後、外資系投資銀行に転職、その後シンガポールに渡り、世界的IT系企業に勤務。近著に『ニュー・エリート 新時代に求められる「キャリアサバイバル」』 (KADOKAWA)。

(取材・文 尾崎悠子=日経xwoman doors)

[日経xwoman 2021年12月13日付の掲載記事を基に再構成]

私が描く、選ぶ、動き出す。/世代別&世代をクロスした情報を発信するWebメディア

20~30代向けの「doors」、働くママ・パパ向けの「DUAL」、40~50代向けの「ARIA」で、各ライフステージでのさまざまな働き方や生き方、本音の詰まった共感ストーリーをお届けします。また、健康・美容、マネーの深掘り情報や、変化の速い時代に知っておきたい時事テーマをタイムリーに発信。動画コンテンツやセミナー・イベントを通して、自分磨きや仕事のノウハウも学べます。無料登録で会員限定記事をお読みいただけるほか、メルマガをお届け。有料登録の方は、『日経xwoman』の特集や連載をすべてお読みいただけます。