シチズンのチタン腕時計 機能とデザインを両立

日経MJ

今年7月発売の「HAKUTO-R コラボレーションモデル」

シチズン時計の主力腕時計ブランド「アテッサ」は世界で初めてとされるチタン製腕時計ブランドとして立ち上がり、1987年の発売から35周年を迎えた。シチズンの看板ブランドとして機能性を突き詰めたアテッサは今、デザインを見つめ直して新しい価値観を繰り出そうと挑戦を続けている。




シチズンは7月、アテッサの新モデル「HAKUTO-R コラボレーションモデル」を発売した。同社が民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」の取り組みに協力し、自社のチタン技術をロケットに提供したことを記念して作った。

デザインが一本ずつ異なる

新モデルの特徴はデザインが一本一本異なるということだ。利用するチタニウムは高温で熱処理し再び冷ますと、表面に不均一な結晶パターンがあらわれる。「結晶チタニウム」と呼ばれ、時計盤に盛り込まれている。これが時計の固有性を生み出している。

同社は1970年にチタンをケースに使用した腕時計「X-8 コスモトロン・クロノメーター」を世に送り出した。そしてチタン時計の専門ブランド「アテッサ」を立ち上げた。

アテッサには最先端技術が盛り込まれ、光で発電するエコ・ドライブシステムを時計盤に搭載。世界のどこにいても現地時間を自動で調整してくれる電波時計の機能を採り入れるなど、当時の新しい技術が積極的に使われた。

99年に初めてアテッサに電波システムを取り入れた「アテッサ エコ・ドライブ電波時計」は電波を受信するため、あえて側面にプラスチックのケースを付けるなど挑戦した腕時計だ。

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