MONO TRENDY

ブームの予感(日経MJ)

360度の景色をパシャ! 全天球カメラで新世界

2014/7/27

自分を取り巻く全方位の景色を1枚の写真に収めたり、宇宙から地球を見下ろす映像を楽しめたりと、私たちの視野を広げてくれる機器や施設が人気を集めている。“異次元”の景色の魅力とは?

■撮影画像をその場で楽しめる

昨年10月にリコーイメージングが発売した全天球カメラ「THETA(シータ)」(税込み4万3740円)。ファインダーがなく、見た目はICレコーダーのよう。手のひらサイズで、重量も95グラムと軽い。機能の売りは1回シャッターを押せば、撮影する人を取り巻く上下左右360度のあらゆる景色が1枚に収められることだ。

「シータ」は正面と裏側にレンズがあり、カメラの周囲全方向を撮影できる

撮影した画像はWi―Fi接続で、瞬時にスマートフォン(スマホ)のアプリに転送され、その場で楽しめる。ピントや露出、傾きなども自動補正。構図を考えることなく誰でも簡単に撮影できる。

この夏、シータの視野を体感できるビアガーデンが話題に。東京・渋谷の「一番搾りガーデン」には6つのテーブルにシータが用意されている。

7月上旬、テニスサークルの仲間6人と訪れた大学生、戸田隆さん(20)がシータのシャッターを押すと「ピヨン♪」というかわいいシャッター音。専用装置の画面に映し出されたQRコードを読み込むと、アプリで画像をその場で確認できる。

「一番搾りガーデン」では、周囲360度を撮影した画像を専用サイトからダウンロードできる(東京都渋谷区)

最初に映し出されたのは魚眼レンズで撮影された丸い映像。画像をタップして指で左右に動かすと、乾杯している7人全員の笑顔が。スマホをのぞきながら「すごい、初めて見る!」と歓声が上がる。さらに画像を上下に動かすと青空が広がる様子も。戸田さんは「今までだと一面しか撮れないのに1枚で360度全員を写せる。驚き!」。

企画したキリンのデジタルマーケティング室の土谷友理恵さんは「誰一人仲間外れなく、乾杯の瞬間を1枚の写真に収められるので盛り上がる」とシータの魅力を話す。

全天球の視点にとりつかれたプロの「全天球カメラマン」も。写真家、宇佐見健さん(47)は「バスケットボールのゴールネットや満開の桜の花びらの中に頭を突っ込んだらどんな視点なのか、妖精や虫の目をバーチャルに楽しめる。自分の想像通りでも、かけ離れていても楽しい」とシータの魅力を語る。

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