女子高生「回転ずしなう」 カフェ感覚でわいわい

「回転ずしは好きな物を少しずつ食べられるのが魅力。すしより先にデザートを注文する子もいる」と話すのは、同店の常連で今春、高校を卒業した乗上千都さん(18)。友達同士でおなかの減り具合や食の好みが違っても気兼ねなく注文できる。

乗上さんは中学時代の同級生3~6人でよく来店するが、第一の目的は食事というより「おしゃべり」。恋愛話や学校の話で盛り上がって2時間以上いることもある。「受験や部活で忙しいときの息抜きとして、大事な時間だった」と振り返る。スシローではいつも友達とスマホで写真を撮り、ツイッターに投稿する。来店するのは珍しいことではないが「な

回転すし店での食事をスマホで写真に撮る、3月に高校を卒業した女子生徒たち(写真上)。ツイッターでもつぶやく(同下)=大阪府吹田市の「スシロー江坂店」

んとなく、楽しい時間の記念」で投稿するという。

SNS世代、大事な「リアル」の場

電通で若者文化に詳しい西井美保子氏によると「コスパを重視するのは以前からだが、『500円で3時間も過ごせる』といった時間対効果に最近の女子高生は反応する」。友達と気が済むまで話ができるというのは彼女たちにとって価値の1つだ。

こうした価値観に拍車をかけるのがSNSの浸透だ。電通が昨年実施した調査によると、高校生がLINEなどでメッセージを送る頻度は1日平均24.5回に及ぶ。ツイッターの投稿は同17.2回だ。「1日5時間ぐらいスマホを見る」(山崎さん)という生活が当たり前。「SNSの浸透とともに、一人あたりの“友達グループ”の数も増え、多忙になっている」(西井氏)

回転ずしでガールズトークに花を咲かせる女子高生。彼女たちにとっては、決して暇を持て余しているのではなく、必要不可欠な時間なのだ。女子高生の「時間消費」の場と見ると、ファストフードもファミレスも回転ずしも同じ土俵にある。(安田亜紀代)

MONO TRENDY連載記事一覧
注目記事
MONO TRENDY連載記事一覧