輝く「リケジョ」 ものづくりに生かす好奇心と個性

2013/10/27

少子高齢化が進むなか日本のものづくりの担い手として期待が集まる理系女子(リケジョ)。理系男子に比べると比率は少ないが、その数は着実に増加、企業や社会での活躍の場も広がりつつある。その一方で、出産や育児でいまだにキャリアが変化を受けやすいのも事実だ。学生や研究者、経営幹部など各分野で輝くリケジョの今を紹介する。

大学生の10人に1人

今、大学生(学部)の10人に1人は実はリケジョだ。その数は年々、増え続けている。

取材したリケジョたちはそれぞれに個性的だったが共通していたのは好奇心が旺盛なこと。しかも、自分の人生に自信を持ち、目の前の課題に全力投球して道を切り開く意思が強い。勉強や仕事、趣味にも一生懸命。決して手抜きをしない女性たちだった。

「実験は一生懸命やるけれど、アルバイトや旅行の時間も大切」
キャベンディッシュ実験装置を使って微弱な力を測定する鈴木虹架さん(東京都文京区の日本女子大学)

日本女子大学の目白キャンパス(東京・文京)にある数物科学科の研究室。放射光を使う計測機器など様々な装置が並ぶ殺風景な部屋の中で、ホワイトボードのウサギの落書きだけ、かわいらしかった。

研究室では学部4年生のリケジョ4人が卒業研究の真っ最中。取材に応じてくれたのは二藤奈帆さん(22)、山原千沙さん(22)、奥田眞理亜さん(23)、鈴木虹架さん(22)の4人。みんな「数学や物理に興味があって、好きなことを勉強したかった」。ちなみに卒業研究では空気が光の伝わり方に及ぼす影響など、非常に小さな物理現象の測定方法を研究している。11月の中間発表に向け明け方まで実験を続ける日もある。

それでも週末はみんなで旅行に行くこともしばしば。研究もレジャーも手抜きしないのがリケジョ流か。指導する宮原恒●(日の下に立)特任教授は「本当はもっと研究してほしいんだけどね」と苦笑する。

将来より今に全力

文部科学省の学校基本調査によると、日本の大学(学部)の学生数は256万人(5月時点)。このうち理・工・農・保健の4学科のいずれかを専攻する女性は27万人で10.7%を占める。10年前に比べ8万人増え比率も3ポイント上がった。男性に比べると少ないが、リケジョは着実に増えている。

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