日本勢が存在感 カンヌ国際映画祭15日開幕
第66回カンヌ国際映画祭が15日開幕する。最高賞パルムドールを競う長編コンペティション部門に是枝裕和「そして父になる」、三池崇史「藁の楯」と日本人監督の作品が2本も入ったほか、審査員にも日本人としては17年ぶりに河瀬直美監督が選ばれた。日本勢の存在感が大きな年となりそうだ。
長編コンペにはコーエン兄弟、ロマン・ポランスキー、スティーヴン・ソダーバーグらパルムドール受賞監督をはじめ、ジム・ジャームッシュ、アルノー・デプレシャン、フランソワ・オゾンらビッグネームがそろった。チャドのマハマト=サレ・ハルーン、米国のアレクサンダー・ペインら充実した中堅世代、イランのアスガー・ファルハディ、中国のジャ・ジャンクーら気鋭の新作も楽しみだ。
是枝は3度目、三池は2度目のコンペ入り。04年に「誰も知らない」で男優賞を獲得した是枝作品の受賞への期待は高まっている。短編コンペには佐々木想監督「隕石とインポテンツ」も選ばれた。
クラシック部門には小津安二郎のカラー作品「秋刀魚の味」が選ばれた。松竹と東京国立近代美術館フィルムセンターが共同で手がけたデジタル復元版だ。デジタル化が進むなか名画復元は盛んで、他にヒッチコック「めまい」など充実したプログラムとなった。
○コンペ部門審査委員長=スティーブン・スピルバーグ(米国の監督)
○コンペ部門審査員=ヴィディヤ・バラン(インドの女優)、河瀬直美(日本の監督)、ニコール・キッドマン(オーストラリアの女優)、リン・ラムジー(英国の監督)、ダニエル・オートゥイユ(フランスの男優)、アン・リー(台湾の監督)、クリスティアン・ムンジウ(ルーマニアの監督)、クリストフ・ヴァルツ(オーストリアの男優)
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