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何気ない思い出 小島慶子さんが家族にのこしたいもの

2012/11/30

人生の最期をどう迎えるか考え、準備する人が増えている。自分は何をのこし、何を伝えておきたいか。子育て中の母親でもあるタレントでエッセイストの小島慶子さんに、死生観などについて聞いた。

■子どもが生まれ、自分の死を実感

――最期の迎え方を考える「終活」を意識したことがありますか。

こじま・けいこ 1972年オーストラリア生まれ。幼少期は日本、香港、シンガポールで暮らす。学習院大学卒業後95年、TBSにアナウンサーとして入社。2010年に退社しフリーに。雑誌でのエッセーの連載ほか、テレビ出演も多数。小学生の男の子2人の母親でもある。

「私の場合は妊娠・出産を経て、死を実感を伴って考えられるようになりました。この世のどこにもいなかった息子が存在するようになったということは、そこにいた人がいなくなるということだ、と。いつか私も死ぬと頭で思っていたのとは違い、目の前にぬくもりをもった人体が出現したことで、いまは温かい私の体が冷たくなったり、思わぬ理由で命が止まってしまったりということも起こりうる、と考えられたんですね」

「では、何かあったときに家族の暮らしは、と考えると、生命保険やお金が大切になってくる。なんとなく入っていた保険を見直し、病気や死が確実に自分の人生に起こるという前提にたって、本当に何が必要なのか、ライフプランを考えるようになりました。万が一のときにはこういう手続きをしてね、と夫に話しています」

■遺言書に夫へ「好きな人ができたらためらわないで」

――遺言などの準備はされていますか。

「昨年雑誌の企画で遺言書を書き、夫に見せました。夫と息子への相続、寄付、葬儀は親族で執り行ってほしいことなどのほかに、生きているのが楽しかった、もし夫に好きな人ができたらためらわないで、と付言事項にのこしました。子どもたちには『生きているっていいもんだよ。ママ、生きていて楽しかったよ。長さはさ、人によって違うけど』といって死にたい。夫にもし好きな人ができたら、一緒に生きてほしい。人を好きになるということは人生を肯定することですから」

「自分の余命がある程度わかったときに、葬儀やその後のことを決めてから死にたい、という人がいたら、その希望がかなうサービスや周囲の理解が整うことはいいことでしょう。だからといってそれがベストな死に方とはいえない。どうするのがいいのかはその人にしか決められないし、決める時間が持てない人もいるのですから」

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