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京都ここだけの話

京都は政治風土も独特? 「まつりごと」先読む権力観

2012/2/16

長く都(みやこ)だった京都は、政治との距離感も独特です。転勤族なら知っておかないといけない、基本的なポイントをおさえておきましょう。

【登場人物】
東太郎 (あずま・たろう、30) 中堅記者。千葉県出身。人生初の「関東脱出」で京都支社に転勤し半年。取材時もオフの日も突撃精神で挑むが、時に空回りも。初めて電子投票機で投票し、ちょっと味気なさを感じた。
竹屋町京子 (たけやまち・きょうこ、25) 支社の最若手記者。地元出身、女性ならではの視線から、転勤族の「知識の穴」を埋める。中学時代、先生の命により生徒会の選挙に出馬させられた。
岩石巌(がんせき・いわお、50) 支社編集部門の部長。立場上、地元関係者との交遊も広く、支社で一番の「京都通」を自認する。学生時代に感動した政治哲学書はホッブズの「リヴァイアサン」。 (登場人物はフィクションです)

■国政・地方、キーマンはみな京都人!?

東太郎 2月5日の京都市長選挙で、現職の門川大作市長が再選しました。選挙取材は普段接することが少ない人と会えるのが面白かったです。

竹屋町京子 陣営には推薦していた自民党の谷垣禎一総裁や民主党の前原誠司政調会長ら、地元選出の大物国会議員が応援に駆けつけてましたね。

岩石部長 全国知事会の会長を務める京都府の山田啓二知事も、肩を並べて街宣車に乗っていたな。市長選レベルでは珍しい、豪華な顔ぶれだった。

京子 二大政党のトップに「未来の首相候補」アンケートの上位常連、それに地方行政の顔ですもんね。長く都であった土地の、歴史に裏付けられた政治遺産みたいなものがあるのかしら。

経済団体の年賀交歓会には有力議員が集う(左=伊吹文明衆院議員、中=門川大作京都市長、右=前原誠司衆院議員)

部長 どうかな? 現行憲法下の首相出身地(選挙区)を調べると京都府からは1948年(昭和23年)に7カ月つとめた芦田均氏だけだし、府北部の福知山市生まれだ。福田赳夫・康夫親子や中曽根康弘氏、小渕恵三氏を送り込んだ群馬県や、岸信介・佐藤栄作兄弟、安倍晋三氏を輩出した山口県といった保守王国と比べると……。

太郎 革新系知事として全国的にも有名だった蜷川虎三氏が50年から7期、28年もの長期政権だったことも関係してるんでしょうか。

部長 昔日の勢いこそ見られないが、京都では伝統的に左派勢力が強いのはたしかだな。

京子 京都きっての有力者といえば、官房長官や自民党幹事長を歴任した野中広務氏じゃないですか? 引退した今でも府内で各方面に根強い影響力を保持していますよ。

部長 首相こそ1人だけだが、保守王国でもないのに2009年の政権交代の前にも後にも実力者がいるのは、京都の特徴だな。

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