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デジタルライフ

昔ここは池だった…古地図アプリで楽しむ歴史散策

2011/12/1

スマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)やタブレット端末を使って、街並みの変遷をたどることができるアプリケーションが注目を集めている。全地球測位システム(GPS)とスマホの地図サービスとを連動させ、歴史散策のイベントなどで活用する例も出てきた。普段何気なく歩いているだけでは気付かない新しい発見があり、子どもからお年寄りまで幅広い年齢層で受け入れられているようだ。

アプリ「今昔散歩」を使い、江戸時代の地図を見ながら散策ができる(東京都港区)

「みんなは今、明治時代まで大きな池があった場所の上を歩いているんだよ」。11月下旬、小学生を対象に東京タワー(東京・港)周辺で行われた歴史散策のイベントで、非営利組織(NPO)江戸前21の清田和美さん(63)が、タブレット端末を片手に子どもたちに話しかける。清田さんが説明に使っているのがアプリ「今昔散歩」だ。

■20万件の利用

今昔散歩では東京23区の現在の地図と、江戸・明治時代の古地図を対比して同時に見ることができる。GPSを利用して現在地が昔はどんな場所だったかが一目で分かる仕組みだ。約500カ所の歴史的な出来事に関連した場所については、詳細な解説をポイント表示するため、歴史学習としても活用できる。

親子でイベントに参加した東京都目黒区の本多如大さん(39)は「普段からよく通る道だけど、昔の街の様子は知らなかった」とし、子どもの叶武くん(6)は「今日習ったことを学校で友達に教えてあげたい」と笑顔で話した。

今昔散歩は5月に米アップルのスマホ「iPhone(アイフォーン)」向けに始め、米グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」を搭載する、NTTドコモの多機能携帯端末(タブレット)と、一部スマホにも無料で提供する。

開発したビーマップ(東京・文京)によれば、アプリは予想以上の人気で、年明けにはダウンロード数が20万件を突破する勢いだという。「歴史ファンの潜在的な需要には驚かされた」(杉野文則取締役会長)。オススメはバスやタクシーなどの乗り物に乗りながら使ってみることだ。「都内の大通りの多くは、昔の川や水路を埋め立てて造られたことを知ることができる」(杉野さん)と話す。

<お詫び・訂正>
1日午前11時30分公開の「歴史散策 スマホ片手に」の記事中、「今昔物語」とあったのは「今昔散歩」の誤りでした。  (2011/12/5 15:12)

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