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ビットコイン再考 根強い支持とナカモト氏の誤算

2014/4/4

Q ビットコインはどうやってやりとりするのか?

A AがBにビットコインを送る場合を考えてみよう。実際の操作はAが、Bの公開鍵から作られるBの「ビットコインアドレス」に金額を指定して送るだけだが、システム上では次のようなことが起きている。

Aはその動作によって「Aが持っているビットコインの所有権をBに移す」という取引に、自分の秘密鍵を使って署名し、ネットワークに報告している。

このとき、Aの署名は「送金するビットコインがAに渡るまでの取引の記録」と「Bの公開鍵」をセットにし、取り扱いやすいよう64桁の文字列に加工した情報に対して行われる(図参照)。それまでの所有権の変遷と、新規の取引の情報をひとまとめにして新しい文字列情報を作っていく仕組みなので、過去の取引の改ざん(帳簿の書き換え)が難しい。

取引の情報を64桁の文字列に変換するのに使われるのが「ハッシュ関数」というもの。変換後の64桁の文字列を「ハッシュ」と呼ぶ。ハッシュの特徴は、ハッシュからはもとの文字列を求めることができないが、もとの文字列が分かれば誰でも簡単にハッシュを確かめられること。取引の情報(元の文字列)をほんの少し変えるだけで、ハッシュは大きく変わってしまう。ハッシュを使う分、過去の取引の書き換えのつじつまを合わせる計算も膨大になり、改ざんは事実上不可能になる。

■マイニングは「数当てクイズ」

Q 「マイニング(採掘)」でビットコインが手に入るというが、どういう仕組みか?

A マイニングは、ネットワークの参加者に新規のビットコインというインセンティブを与えることで、システムの維持に貢献させる仕組み。低コストの取引を実現するための要となるアイデアだ。

ビットコインの取引は、ネットワークのほかの参加者が「不正がない」と確認し、承認することで成立する。承認は「帳簿」を書き換える作業に当たる。更新は取引1件ずつではなく、まだ承認されていない数百件をまとめて、ほぼ10分おきに行われる。

新たに書き加える記録の固まりを「ブロック」、ブロックの連なりを「ブロックチェーン」という。このブロックチェーンが帳簿だ。新しいブロックを作るにはクイズのような「問題」を解く必要があり、最初に解けた人には、システムの維持に貢献した報酬として新しいビットコインが割り当てられる。これがマイニングで、この作業をする人はマイナーと呼ばれる。

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