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マネー研究所
20代から始めるバラ色老後のデザイン術

会社もあなたの金融機関 社内制度の有効活用を25歳までにマスターしたい金融機関とのつきあい方(5)

2014/4/29

20代から始めるバラ色老後のデザイン術

今月は金融機関との賢いつきあい方を話しました。銀行、クレジットカード、保険会社と証券会社、いずれも社会人になったら上手なつきあい方を学ぶ必要があります。いずれも便利で大切な存在ですが、使い方を間違えると返せない借金になったりムダで高額な負担になったりしかねません。ぜひ25歳までにつきあい方を覚えましょう。

今月は5週ありますのでボーナストラックとして、もうひとつの「金融機関」的な存在を考えます。それはあなたが今働いている「会社」です。お金について最も大きな取引相手は「会社」かもしれないからです。

新入社員の初任給が20万円前後だとしましょう。手取りは17万円くらいになってしまい、21日働いたと仮定すれば、日給8100円です。「これじゃあアルバイトと変わらない」と思うかもしれませんが、あなたの能力や責任が高まれば、会社は高い報酬を支払うようになります。

労働政策研究・研修機構の統計によれば、生涯賃金は2億5千万円といわれています(大卒男子)。22歳から60歳まで働くと仮定すれば、38年の累積がこの金額というわけです。同統計では、退職金を受け取り、完全リタイアまで60歳以降も働いた額を加味すると生涯収入は3億2千万円まで高まるとしています。

銀行から得られる預貯金の累計利息や、株や投資信託でもうけた運用益では、これほどの金額を得ることはまずありません。普通に働く会社員にとって、一番の収入源が給与・賞与であることは間違いないでしょう。

しかし、会社は1カ月働けばとりあえず給料を振り込んでくれるATMのような存在だと考えてはいけません。

きちんと仕事しての給与・賞与であることを忘れずに

新社会人になったら一度、会社はなぜあなたに給与や賞与を振り込んでくれるか考えましょう。学生だった当時、学校はあなた(あなたの両親)から学費をもらい、あなたに勉強を教えていました。あなたはお金を払う側であり、お客さんでした。

しかし、これからはあなたが会社にお金を払うことはありません。もちろん会社もあなたをお客さんとみなしてお金をくれるわけではありません。

私たちが会社員になったということは、会社の業務に貢献し、会社から貢献度合いに応じたお金をもらう立場になる、ということです。社会人になって訪れる大きな「立場の変化」です。

会社は期待する能力に満たない人材について、採用しなかったりクビにしたりすることがあります(一方的なクビはできませんが)。逆に能力がある人材は高い報酬で報います。社会人生活で年収を増やしたいなら、自分の能力を高めていかなければなりません。

能力が高くても、年収が低い人はいます。会社が適切に評価していなかったり、高い報酬を払えないなどのギャップが生じるためで、転職すると能力に見合う年収を得られるチャンスがあります。しかし、能力が低くて年収が高いような都合がいいことはまずありません。

基本的に新入社員は会社を維持するための貢献ができない状態です。徐々に能力を高め、今の給与にふさわしい貢献をすることで、高い報酬を得られるようになるのです。

会社は「能力を高める支援」をすることがあります。社内の研修や外部の資格試験を受けるための補助金などにはお金がかかりますが、あなたの能力が高まれば会社にとってコスト以上の価値が生まれるからこそ、研修などを行うわけです。チャンスを積極的に活用して、自分を伸ばしていきましょう。会社のためでもあり、自分のためでもあるのです。

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