「2012年あなたの資産活用を指南!」セミナー キーワードはシンプル&コツコツ豊島逸夫氏・後田亨氏・カン・チュンド氏

日経平均株価が年初来安値を更新するなど不透明な投資環境が続く中、個人投資家はどのように資産を運用していけばよいのか――。日本経済新聞社は24日、日本経済新聞電子版「マネー」コラム筆者の豊島逸夫事務所の豊島逸夫代表、メディカル保険サービスの後田亨取締役、晋陽FPオフィスのカン・チュンド代表を招き、電子版マーケット編集長兼マネー編集長の鈴木亮と対談した。金、保険、投資信託の3分野で「2012年あなたの資産活用を指南!」をテーマに来年以降の資産運用の方向性を話し合った。来場した160人の電子版読者は熱心に聞き入っていた。(文中敬称略)

第1部 「豊島逸夫の金のつぶやき」の筆者 豊島逸夫氏

金の利点は価値保存機能

「金は2000ドル超えたら売り」と語る豊島逸夫氏

「金は2000ドル超えたら売り」と語る豊島逸夫氏

――来年に向けて金を資産形成に役立てる際の注意点は。

豊島「金は長期投資が基本。ポートフォリオは株や債券が8~9割、金は全体の1割程度が理想だろう」

「金は配当や利子といったインカムゲインを生まない。PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)のような指標分析やチャート分析ができないことが株式との相違といえる。短期売買はプロでも8勝7敗の世界で、円建てだと為替も考慮する必要がある。素人に賭場に入れとはいえない」

「1つ良いといえる点は、価値の保存機能だ。2001年の米同時テロの時も金の価値は変わらなかった。価格変動を避けるために、全米最大の公的年金のカリフォルニア州職員退職年金基金(カルパース)は金などのオルタナティブ(代替資産)に投資している。日本でもすでに7つの年金基金が金ETF(上場投資信託)を組み込んでおり、1~2年後にはみなさんの年金にも確実に組み込まれるだろう」

「米同時テロでは株式市場が混乱しても金の価値は変わらなかった」と語る豊島逸夫氏

金投資の王道は積み立て

――個人には現物より金ETFの購入が向いているのか。

豊島「金を買う個人投資家は2パターンに分類される。株式や外為証拠金(FX)取引などで失敗して夢を見て金に駆け込む『手負いの投資家』は現物を好む。こういう人には金でうまくいくと思わないほうがよいと冷たく助言している」

近づくキャッシュレス社会
ビジネスパーソンの住まいと暮らし