N
マネー研究所
もうかる家計のつくり方

2013/3/25

もうかる家計のつくり方

副次的な効果もありました。コンビニエンスストアをはじめ身近な多くの加盟店で利用できる便利さを実感するにつれ、次第にVisaデビットで使える金額をたくさん残したいと思うようになり、自然と口座にお金が残るようになったのです。このことはBさんが使いすぎてしまっていた3費目だけでなく被服費や通信費、交際費、水道光熱費の無駄もそぎ落とす結果となり、合計3万4000円を削減。貯蓄に回せる額は従来のわずか8000円から4万2000円に拡大したのです。

Bさんの使いすぎが改善され、家計にゆとりが生まれてきたのを感じたご主人(36)は、自分の小遣いの一部もVisaデビットで支払うようになりました。毎月3万円の小遣いのうち、半分の1万5000円をVisaデビットで支払うための口座に入れておくという簡単なやり方ですが、Bさんと同様になるべく口座に多く残したいと思うようになったようです。残った分が着実にたまっていく実感が「もっとためたい」という動機になり、利用が必要最低限に絞られたのです。残る1万5000円の現金でも、無駄なものを買わなくなったといいます。

クレジットカードは、うまく使えば便利でお得であることは間違いありません。ただし収支の管理に自信がなかったり、つい使い過ぎてしまったりする人は、思い切って多少のお得さをいったん捨ててみることも重要です。現金中心のやりくりを通じ、身の丈にあった家計収支を確立できれば、Bさん夫妻のように一定の貯蓄をしながら生活を楽しむ道が開けるのではないでしょうか。

横山光昭(よこやま・みつあき) 家計再生コンサルタント、ファイナンシャルプランナー。お金の使い方そのものを改善する、独自の家計再生プログラムで、これまで5400人以上の赤字家計を再生。著書にシリーズ累計38万部『年収200万円からの貯金生活宣言』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)や『お金が貯まる人の思考法 年収の半分を3年で貯める「16.7の法則」』(講談社)などがある。
近づくキャッシュレス社会
ビジネスパーソンの住まいと暮らし
近づくキャッシュレス社会
ビジネスパーソンの住まいと暮らし