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NYダウ、なぜグーグルは非採用か 米指数算出会社に聞く株価指数の疑問

2014/4/22

世界最大級の年金基金である年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)がJPX日経インデックス400やスマートβ(ベータ)と呼ばれる新しい株価指数に連動した運用に乗り出すなど、株式市場で株価指数に対する関心が高まっている。今後、スマートβは指数運用の主流になるのか、これから株価指数はどう進化するのか、ニューヨーク・ダウ工業株30種平均株価(NYダウ)の構成銘柄はどのように決まるのか――。NYダウやS&P500など、主要な米国株指数を提供する米S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスのデイビッド・ブリッツァー指数委員会委員長に、株価指数を巡る様々な疑問を聞いた。

■スマートβが勝ち続けるわけではない

――日本市場でもスマートβと呼ばれる第3世代の株価指数が注目されている。

「ここ数年の指数に関する研究で分かったのは、S&P500や東証株価指数(TOPIX)のような時価総額加重平均型(時価加重型)の指数は、運用対象として必ずしもベストではないかもしれない、ということだ。米国でもこの5年ほど、時価総額加重平均型以外(非時価加重型)の指数が関心を集め、運用額のシェアを伸ばしている。代表例が10年前に算出を始めた均等加重型のS&P500だ。当初、非時価加重型への関心は一時的だとみられていたが、今では多くの人々が将来も利用され続けるだろうと考えている」

時価総額加重平均型は、ある時点の対象銘柄(TOPIXなら東証1部全銘柄)の時価総額の合計を、基準日(TOPIXは1968年1月4日)の時価総額合計で割って算出する株価指数。市場全体の値動きを反映する指数として、世界の機関投資家が利用している。ただ、時価加重型指数の連動運用では、時価総額が大きな銘柄が割高でもたくさん買われてさらに割高になり、時価総額の小さい銘柄は割安でも組み入れ比率が常に低くなる傾向がある、と指摘されてきた。
スマートβ(オルタナティブβ)は市場の動きを示す指標としてではなく、効率的な運用の手段として開発された指数。「小型」「割安」「低ボラティリティー(変動率)」など、株価の上昇をもたらすとみられる要因に焦点を当て、時価総額加重平均以外の方法で組み入れ比率を決める。例えばS&P500均等加重指数は、指数全体に占める1銘柄の時価総額が一律0.2%になるよう組み入れている。

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