もうかる家計への道、節約だけでは難しい時代に家計再生コンサルタント 横山光昭

明けましておめでとうございます。新年最初の連載となる今回は、私が昨年(2012年)相談を受けたお客様の中で「もうかる家計」への転換が印象深かったケースをご紹介したいと思います。「一年の計」、そして「大増税時代の計」として参考にしていただければ幸いです。

千葉県在住の会社員Uさん(42)は、専業主婦の奥さん(39)と小学6年生の長女、4年生の次女と暮らす4人家族。将来、娘さんたちの資産にもなると思い4年ほど前に新築のマイホームを購入しました。教育にもなかなか熱心で、塾や習い事にも積極的です。そんなUさんの悩みは、毎月の家計が赤字になるということでした。

家計は奥さんが管理し、Uさんは預貯金の状況などを時々聞く程度でほとんどノータッチ。とはいえ住宅ローンを抱え、進学を控えた娘さんたちの教育費もこれからかさんできます。不景気でボーナスも減り、手取り収入がそれほど増える期待もできないため、いまのうちに家計を黒字化し貯蓄もできる体質にしなければ、とご夫婦で相談に来たのです。

よくある家計といっては失礼ですが、お金がたまらないご家庭には特徴があります。(1)食費や娯楽費、生命保険料、嗜好品、水道光熱費などでムダな支出が固定化している(2)教育費をかけすぎている(3)意外に通信費は抑えられている――の3つが目立つ印象があるのです。

それを伝えると、「確かにご指摘の費目にムダがあるのは分かるが、もうこれ以上の節約は難しい」といいます。それなりに意識して切り詰めている自負もあるのでしょう。

ではどうやって黒字化させたいのか一緒に考えたところ、奥さんが「支出を抑えるのには限界があるから、収入を上げることを考えたい」と自らパートなどで働くことを提案しました。Uさんは奥さんに家庭をしっかり守ってもらいたくて専業主婦を希望してきたため、当然反対です。

近づくキャッシュレス社会
ビジネスパーソンの住まいと暮らし