懐に寒風…ボーナス払い貧乏 安易な前借りのツケ家計再生コンサルタント 横山光昭

そしていざ年末になれば、子どもたちへのクリスマスプレゼントやケーキ、ごちそうにもお金がかかります。帰省すれば実家へのお土産代や滞在中の外食費、親戚の子どもたちへのお年玉も必要です。これらでボーナスはほぼなくなってしまいます。夏は何とか赤字にならず家計が回っていたのは、こうした冬特有のまとまった出費がないからにすぎません。

Gさんは節約も意識し、カードを使うときは手数料がかからないボーナス一括払いが中心です。しかしボーナスを「前借り」、つまり借金していることには変わりありません。「手数料がかからないし、確実にお金がある時期の請求なので安心」という甘えから金銭感覚が緩んでしまい、気が付いたらせっかく入ったボーナスは残っていない、という状況を自ら作り上げてしまっていたのです。

しかも年末年始に現金が乏しくなると、またカード払いに頼ることが多くなります。そうなると2~3月に請求が来て、子どもの進級時期にかかるお金のやりくりも大変になってくる……。そんな悪循環です。

月々の生活費では足りない支出を、すべてボーナスに頼っていることが問題なのです。あらかじめお金がかかることが分かっているのであれば、それを準備するため普段の収入から蓄えておく必要があります。Gさんの家計再生に向け、まずは毎月のお金やりくりの仕方を変え、年末年始を楽しむための資金づくりに取り組みました。

支出をみると、突出して高い費目がある家計ではありません。全体的に少しずつお金の使い方を見直すことにしました。食費は15%にあたる9000円、水道光熱費や通信費、生命保険料は2割にあたる5000~6000円ずつ。日用品は3分の1、被服費は半分にあたる5000円をそれぞれ削減。トータルで3万5000円を浮かすことができました。

これを続けられれば、夏から冬のボーナスまでの5カ月で17万5000円が貯蓄でき、帰省費用に充てられます。そのぶん冬のボーナスは使わずに済み、年末年始に金欠で落ち込むことも、春の進級費までしわ寄せが行くこともなくなりそうです。

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