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もうかる家計のつくり方

懐に寒風…ボーナス払い貧乏 安易な前借りのツケ 家計再生コンサルタント 横山光昭

2013/11/18

もうすぐ冬のボーナス。大手企業の平均妥結額は前年比でバブル期以来の高い伸びだそうで、どう使おうかと今から楽しみにしている方が多いのではないでしょうか。ところが夏冬を問わず支給前に増えるのが、「ボーナスが入ってもまったく残らない」という相談です。横浜市在住でパート勤めのGさん(38)もその一人。夏のボーナスが出て間もない7月末だというのに、「年末年始が不安で……」と私のところにやって来ました。

Gさんは会社員のご主人(38)と小学6年、4年の娘さんがいる4人家族。月々の手取りは夫婦合わせて37万円ほどで、支出はギリギリですが収入の範囲内で収まっています。普通の生活をしている限りは、貯蓄こそ難しいものの極端にボーナスがなくなるようには思えません。実際、夏はお金がなくて困るということはないそうです。

問題は冬でした。「ボーナスはちゃんともらっているのに、出費が増える年末年始には底をついてしまう。お金がない焦りが春ごろまで続き、やりくりを考えるのが毎年苦痛」だとGさんはいいます。昨年からパートを始めたのも「少しでも収入を増やさなければ」との危機感からでした。

なぜ冬になると「ボーナス貧乏」に陥るのか。例年のパターンを聞くと、10月ごろからクレジットカードでの支払いが膨らむのが原因だと分かりました。まず2人の娘さんの洋服代。冬物はコートなど単価も高く、お金がかかります。お下がりも活用しますが、「流行を好む年頃なのでつい新しいものを買ってしまう」。月々の生活費ではまかなえない支出のため、ボーナス一括でカード払いしていました。

また年末年始を過ごす九州の実家への航空券代も、早期割引でこの時期に購入。やはりボーナス払いです。実際にボーナスを手にする前に、既に25万円ほどが消えているのです。

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