なぜか高所得貧乏…無駄な「こだわり出費」退治法家計再生コンサルタント 横山光昭

所得が高いのにお金がたまらない家庭で問題なのは、こうした支出の額の大きさもさることながら、過度な「いいもの志向」やこだわりに何の疑問も持たないケースが多いことです。Kさん一家の食費や教育費は、一般家庭の住居費をまかなえてしまうほどの額なのです。

Kさんには家計改善の第一歩として、支出を同年代の一般的な家庭と比べてもらいました。感想は「うちは全体的にお金がかかりすぎ。皆さんと同じようなお金の使い方だと思っていたけど、ちょっと違ったみたい……」「特に食費! どうすれば減らせるんですか?」。家計を初めて客観視したことで、少しずつ反省の気持ちが湧いてきたようです。

次に実践です。食材については値段が高かったり、有機などとうたっていたりするものだけが「いいもの」であるという偏った考え方を捨て、自分の目で見て生きがよいと思えるものを選ぶよう提案しました。とはいえ、「いいものは体にいい」という考えはそう簡単には変わりませんから、「どうしてもこれだけは」と思うものについてはこだわってもいいことにしました。

せっけんなどの日用品にしても少し価格を抑えたものを選ぶことに加え、さらに安い商品もあえて使ってみることを勧めました。それぞれの質や使い勝手の違いを実感したうえで、自分たちに合った品定めができるようになってもらうためです。健康に気を使ったり、服などを大事にしたりという考えは残しつつも妥協できるところは妥協し、お金を残していく意識改革に取り組みました。

結果的にKさんご夫妻は、「高価なものは確かにいいけれども、いつもそれにこだわる必要はない」と思えるようになり、支出は減っていきました。食費は4割超の削減となる7万2000円、日用品費は5割超も抑えられ1万5000円になりました。

近づくキャッシュレス社会
ビジネスパーソンの住まいと暮らし
注目記事
近づくキャッシュレス社会
ビジネスパーソンの住まいと暮らし