女子の投資は恋愛に似ている(木村美紀)

「好きだから」「応援したいから」という確固たる意志があれば、失敗しても後悔しません。ただ、まったく損切りをしないでいると大変なことになるので、自分で決めた損切りラインを超えたら「相性が悪かったんだな」と思って未練を残さず売ることにしています。利益が出たときも同様で、スタイルとしては短期投資ですね。

投資に興味を持ったのは、大学2年くらいのころです。周りでバーチャル株式取引がはやっていたんです。昼休みに友達がパソコンでやっていて、面白そうだなと。そこで練習して、いろいろと勉強してから、実際に株を買いました。投資歴は8年になります。専門的な学問の世界に身を置く理系の人間にとっては、社会や経済とつながりを持てるところがとても魅力的です。遠い世界の出来事も、身近に感じられます。ちょっと大げさかもしれませんが、生きていることを実感させてくれるというか。

■試薬扱う企業に恩返し

自分の専門である、製薬や医療、バイオ業界の企業ももちろんよく見ています。たとえば新薬が発表されたとき、そのインパクトや、それが市場でどのくらいニーズがあるのかがだいたい分かるので、分析や予想がしやすいです。天然資源や遺伝子関連も含めて、こうした分野は日々めまぐるしく進化しているので、ずっと注目していきたいですね。

ほかにも、大学の研究室で白衣を着て実験をしている時間がすごく長かったので、遺伝子研究の実験で使っていた試薬を扱う企業の株も、感謝と恩返しのつもりで買いました。研究から投資の世界が広がることもあります。大学ではパフィア(ブラジルニンジン)という薬用植物の成分を研究していたことがあるのですが、それがきっかけでブラジルが好きになり、ブラジルの株や債券が気になるようになりました。

この時期には、株主優待がユニークな銘柄をチェックします。以前、優待品の抱き枕狙いでベッドメーカーの株を買ったことがあります。大きさが1メートルくらいあって、三日月形のラインが体にジャストフィットするタイプで「これ、どうしてもほしい!」と思ったんです。いまでも使っていますよ。化粧品セットもうれしかったです。ほかにもエステやスポーツジムの優待券、健康食品……いろいろいただきました。優待の人気が高い銘柄は権利確定日が近づくと株価が上がってしまうので、1カ月くらい前には買っておくよう心掛けています。優待品に興味がなくても、権利確定日直前に売れば堅実に利益を出せますし。

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