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もうかる家計のつくり方

給料2割減でも固定費カットし赤字脱出に成功 家計再生コンサルタント 横山光昭

2012/8/13

都内で大手上場企業に勤務されている37歳のKさん。専業主婦の奥さんと、小学2年生のお子さんの3人家族です。大学を卒業後いまの会社に入社し、勤続15年程になります。勤めはじめのころ、仕事も生活も順調に進んでいると感じた彼は比較的早く結婚し、子どもにも恵まれ、マイホームも手に入れました。

順風満帆におおむね進んでいましたが、5年ほど前から少し不安を感じてきたそうです。どういったことかを尋ねると、「収入面での不安」だというのです。

聞くと、結婚してマイホームを購入した30歳ごろの年収は約600万円。手取りにして毎月の給料は38万円程あったのに対して、今の年収は約480万円。ボーナスなども含め、5年で2割も減ってしまったのです。

はじめのうちは、手当が削られる程度でしたが、ここ最近はボーナスも大きく減っているとのこと。会社の業績が思わしくないことから、Kさんもやむを得ないことを理解しています。

しかし、分かってはいるものの現実の大変さはどうしようもありません。現在の手取り給料は31万円程。5年前に比べると、毎月の収入減は7万円になるのです。やりくりの困難さに、私も同情してしまいました。

Kさんは私に言いました。「家計における住居費の比率が上がり続けています。あとは食費や子どもの費用、娯楽費などを抑えるしかないんです。今は貯金も少しはありますが、今後の蓄えであって、やりくりするためのお金ではありません。この状態が続けば、非常に不安です……」。

大きな固定支出である住居費を1つ例にとって考えてみましょう。Kさんの場合、持ち家なので住宅ローンですが、毎月のローン返済額は9万3000円です。このローンを組んだ当初、収入に対するローンの比率は約24.5%(9.3万÷手取り収入38万×100)。この数字はまずます適正な割合だと思います。一概には言えませんが、家計における理想的な住居費の割合は、収入の25%未満といえます。対して現在の比率は30%!(9.3万÷手取り収入31万×100)。

当初、無理なく計画的に返済するために決めたローン返済額は、無残にも現在では大きな負担になってしまっているのです。

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