20代の最大の強みは資産づくりの時間があること受け身ではムリ 20代のバラ色老後(2)

前回、20~40歳代の男女にたずねた調査で、長生きしたいと思わない人が40%もいるという話をしました(日経産業地域研究所)。「自分は長生きしないと思います」という人もたくさんいます。しかし、「なぜ長生きできないと思うのですか?」とたずねてもはっきりとした答えは返ってきません。「いや、たぶん…」とか「なんとなく…」という感じです。

長生きをしたくないと思うのは何か不安があってのことでしょうからそう感じる理由があります。経済的な不安、孤独の不安、医療や介護の不安などです。

しかし、「長生きできない」と思うのは(具体的理由がなければ)感覚的な問題です。20歳代の人にとっては、今まで生きてきた時間の2倍近い時間を過ごさなければ定年退職はやってきません。その瞬間の自分がどのような状況にあるかイメージできないのは当然ですし、さらにその先に数十年の老後が来る、といわれてもぴんとこないため、感覚的に答えてしまうのでしょう。

私も22歳のときには将来の自分が今のような働き方をしていると予想していませんでしたし(まさか日経新聞電子版に連載をするなんて!)、40歳になろうとしてもなお、60歳の頃の自分を想像するのは難しいと感じます。

しかし「たぶん、60歳以降も長生きする可能性は高い」と考えていますし、そのために「経済的備えをしておかなければならない」と考えています。

なぜならデータをみると、「長生きしない自分」より「長生きする自分」のほうが明らかに可能性が高いからです。なんとなく感じている未来のイメージについて少し具体化してみましょう。

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