保険の売り手に乗せられない 常識は最大の防御保険コンサルタント 後田亨

今年の「ユーキャン新語・流行語大賞」は大混戦の末、「じぇじぇじぇ」「倍返し」「今でしょ!」「お・も・て・な・し」の4語が年間大賞に選ばれる結果になりました。保険の世界でこの1年を象徴するような言葉はこれといってないのですが、私が原稿を書く際に最もよく頭に浮かんだキーワードは「知識より常識」でした。「あんしん・お気楽!年金15万円のゴージャス生活」(中町敏矢著、ぱる出版)という本で、資産運用する消費者が売り手の仕掛けるワナにはまらないための答えとして書かれていた言葉です。

これは保険を検討する際にも肝に銘じるべき心得だと思います。私がお会いしてきたお客様の印象に残っている会話から、「知識より常識」をどう実践していくべきか考えてみましょう。

「『預金ではお金が殖えませんから、保険を紹介します』って、銀行の人に言われたくない(笑)。それに『○○さんには特別にご案内しています』とパンフレットを見せられたけど、自分が特別扱いされるような人間であるわけがない」

銀行に薦められた貯蓄商品を断った方の、まっとうな感想です。確かに預金ではお金が殖えない金利状況が続いていますが、だからといって提案された商品がこの方の資産運用に最適かどうかは別問題です。「○○さんに特別に」と言われても困ってしまいます。

「相談が無料なぶん、いろんな保険を薦められるに決まっていると考えました。『無理な勧誘は行わない』とサイトに書かれていましたが、単に無理強いしない方が契約に至る可能性が高いと計算しているだけでしょう」

来店型の保険ショップが手掛ける無料相談を避けて、有料である私のところに来られた方です。誤解してほしくないのですが、私は無料相談を全面的に否定したいわけではありません。利用するにあたっては一定の心構えが求められると思うのです。

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