マネー研究所

もうかる家計のつくり方

消費・浪費・投資の3分類でおカネはたまる 家計再生コンサルタント 横山光昭

2012/10/8

割合にすると、消費・浪費・投資=88%:8%:4%という割合になり、懸命に働いて得たお金を何だか生きるためとムダ使いで大半を占め、投資的な建設的な使い方はしていないということに気付くわけです。余談ですが、この割合には黄金比率ではありませんが理想的な比率が存在します。年収800万円以下位の方に対してですが、消費・浪費・投資が「70%:5%:25%」というところをまずは目指すといいのです。

このモノサシには、自己投資という意味での「投資」という分類が組み込まれているので、本当にその投資が有効的に自己投資となっているのかを見据えるには、うってつけなのです。洋服や美容費を明らかに過分なほどに掛け、仕事の特性上有利になるだとか、人脈形成のためだとして、飲み会等にお金を掛ける方がよくいますが、そういった方にもとても有効です。

はじめのうちは3つにだけ分けるというのが苦しかったとのことですが、1カ月も経過すると自分のなかの基準ができてきたようです。これが価値観の形成ということなのです。これまで、自分としては良いだろうと使ってきた当たり前の支払いに、疑問を持つことなのですから、やはり容易ではないかもしれません。しかしだからこそ、自分に気付き、自分を変えるということにつながり、効果は大きいのです。

この人も、これまで習い事は月に2、3同時で通っていたそうですが、しっかりと身につけるために月に1つだけにしたり(1万4000円の削減)、セミナーなども定期的にではなく、良いのがあればと変更しました。交際費も必要な出費なのかと意識して、金額を決めて参加するようにしたようです(1万2000円の削減)。さらに、意味ある自己投資や貯蓄をするため、普段の生活で掛かる支出を節約して、その分を捻出させました。おもに、通信費をリストラしたり(携帯電話のテザリング機能を利用などして6000円の削減)、クリーニング代の節約(ワイシャツを自分でアイロン。4000円の削減)。また健康のためにも朝晩はなるべく自炊を心がけたようです(食費1万5000円の削減)。他にも、スポーツジムにも通っていましたが、夜、近所をランニングすることで、ジム代もかからなくなくなりました(8000円の削減)。

収支は、今まで使い切りの状態から、現在では諸々あわせて6万5000円ほど浮かすことができ、貯金もできるようになりました。本当の意味で投資となる使い方をしていきたいと、現在もがんばられています。体質改善が根本的になされた、ケースの一つでした。

みなさんも、家計簿はつけているけれど、なかなか、たまらないということなら、一度このように使い方を強く意識してみてはいかがでしょうか。

横山光昭(よこやま・みつあき) 家計再生コンサルタント、ファイナンシャルプランナー。お金の使い方そのものを改善する、独自の家計再生プログラムで、これまで5400人以上の赤字家計を再生。著書にシリーズ累計38万部『年収200万円からの貯金生活宣言』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)や『お金が貯まる人の思考法 年収の半分を3年で貯める「16.7の法則」』(講談社)などがある。

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