「おひとりさま人生」への備え あえて20代から考えるおひとりさまのバラ色老後は可能か(1)

2014/5/6

今月は「おひとりさま」について考えます。結婚するかどうかは個人の自由ですから、結婚しない人生を選ぶのもまた自由です。しかし、自由な選択をした以上は、その選択にかかる経済的問題は自分でクリアしなければなりません。ひとりの人生を選んだ以上、誰かにお金の問題で頼ることもできないのです。

まだ人生はこれから、という人たちにとって「20代でおひとりさまについて考えるのは早すぎでしょう!」と思うかもしれません。しかし、実は早めに考えたほうがいいのです。

■したくない結婚はしなくていい時代のマネープランはおのずと変わる

いつの時代でも、マネープランは固定ではありません。時代の変化に応じたマネープランが求められます。時代の変化のうち、対応が十分でないと考えられるテーマのひとつが「おひとりさまのマネープラン」です。

かつては、結婚は社会的に当然とされていました。経済的にやむを得ず、本意ではない結婚を選択せざるを得ないこともありました。こうした因習は過去のものとなりつつあります。つまり「結婚したくないならしなくてもいい時代」になったわけです。

何度か紹介していますが、生涯未婚率は1980年以降、急激に高まり、男性では4人に1人以上が生涯未婚に達すると考えられています。女性も男性を追って高まり、4人に1人が生涯未婚となってもおかしくない状態です。

20代で「おひとりさま」の人生を考えるのは気が早すぎると思う人もいるでしょうが、両にらみの戦略を考えてもいい時代だと思います。例えば仕事のキャリアについて、転職せず今の会社で勤め上げる可能性と、転職してキャリアアップする可能性は同じ土俵で検討されます。決断はひとつだとしても、2つの可能性について検討することは重要です。同じように「おひとりさま」の人生と「結婚する人生」は両てんびんで考えてもいいのです。

むしろ、「自分はおひとりさまだから」とか「自分は結婚するつもりだから」と決めつけたマネープランの方が危ういかもしれません。実際の人生はどうなるか分からないことだらけだからです。

バラ色老後を目指す本連載としては、特に「おひとりさま」の老後も見据えたマネープランを考えます。

おひとりさまは経済的にお得か損か

ところで、おひとりさまは経済的に「損」か「得」かどちらでしょうか。精神的な損得はともかく、経済的な損得は一度考えてみるべきテーマです。

経済的損得を総合的にみると、「おひとりさまは得?かなあ」という程度です。独身ライフには独身ライフでコスト高があり、結婚生活には結婚生活でお金がかかる要素があるからです。

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現実化する前に経済的準備を行う発想が必要