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田植えと深い関係? 関西人、タコ好きの理由

2013/6/1

ある料理の本を読んでいると「関西の夏の味覚といえば、麦わらダコに祭りハモ」という記述に出くわした。これからがタコの旬らしい。そういえばたこ焼きも関西が発祥だ。関西人がなぜタコ好きなのか、探った。
焼きものや造り、煮物など様々な食べ方で楽しめるのも魅力のひとつ(大阪市北区のたこ茶屋)

まずは関西の消費動向を知ろうと、大阪市の中央卸売市場本場に向かった。水産卸うおいちの広報課長、土屋豊さんに尋ねると「他地域に比べて購入頻度が高いのが特徴です」との答えが返ってきた。

夏が販売の最盛期だ。関西はシーズンが終わっても売り上げがさほど落ちない。特にマダコはからあげや酢の物など「色々な料理に使え人気が高い」(土屋さん)。一方、関東で正月に欠かせない真っ赤な酢だこはほとんど入荷しないという。

■消費量、全国平均の1.4倍

総務省の家計調査によると、2012年の関西の1世帯(2人以上)あたり年間消費量は858グラム、消費金額は1659円だった。いずれも全国平均を4割超上回る。

どうして突出して消費が多いのか。関西の食文化に詳しいNPO法人浪速魚菜の会(大阪市)を訪ねた。代表の笹井良隆さんは「初夏に縁起物として食べていたのが原点ではないでしょうか」と解説してくれた。

大阪湾や淡路島周辺、播磨灘の一帯はタコが好む砂混じりの海底が広がる。現在でもさかんなたこつぼ漁の歴史は弥生時代に遡り、複数の遺跡からつぼが出土している。

河内や堺以南などの一部地域で田植えが終わった7月初旬の「半夏生(はんげしょう)」にタコをゆでたものを食べる風習があった。いつ誕生したかは不明だが、稲がタコの吸盤のように田んぼに吸い付くようにという願掛け、験担ぎが起源とされる。

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