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「関西」と「近畿」 何が違う?

2011/10/29

関西は初めてですか――。大阪に転勤し、頻繁に尋ねられる質問だ。「ええ、初めてです」と答えながら、ふと思った。取材先には近畿日本鉄道や近畿経済産業局など名前に近畿が付いているところも多い。近畿地方と関西地方はどう違うのか。言葉の成り立ちや現在の使い分けを探った。

「近畿」が名前につく役所の看板でも英語表記は異なることも

まずは言葉の定義を知ろうと、広辞苑を開いた。

関西とは「近江逢坂関以西の地」、「鎌倉時代以降は鈴鹿・不破・愛発(あらち)の三関以西の諸国」、「箱根関以西の地」とある。いずれも特定の関所より西の地域だ。

近畿とは「皇居の所在地に近い国々の意」という語源の後に「畿内とその付近の地方」とある。畿内は大和、山城、河内、和泉、摂津の5カ国。近畿地方は「京都、大阪、滋賀、兵庫、奈良、和歌山、三重の2府5県を含む地域」を意味する。

◇            ◇

関西は近畿を含む広い地域を指すようだ。現在の使い分けはどうか、関西大学文学部の藪田貫(ゆたか)教授に聞いた。

「地元の人は関西地方という言い方はしても、近畿地方とはあまり言いませんね」と指摘する。近畿は明治時代の教科書で登場した言葉という。

「国の出先機関など公的な組織は近畿を使うことが多いですが、東京に象徴される『関東』に対して『関西』という言い方を好みます」とのことだった。

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