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全国のカップルが注目 京都社寺での結婚式なぜ人気

2013/1/12

 東京の友人から結婚式の招待状が届いた。場所は京都の上賀茂神社、披露宴は老舗料亭だ。新郎新婦とも京都にゆかりはない。尋ねると「世界遺産で式を挙げたくて」。最近、京都の挙式が人気なのかも。調べてみた。

■上賀茂神社の挙式数、5年で5割以上増加

上賀茂神社で挙式する新郎新婦は5年で5割以上増えた(京都市北区)

 式当日。紋付き羽織はかまの新郎と、色打ち掛けの新婦に続き、重要文化財の細殿へ。祝詞奏上、三三九度、指輪交換が、雅楽の生演奏の中で執り行われる。神職の先導で、普段は入れない本殿も参拝。張り切って着物姿で参列した友人たちは大はしゃぎだ。

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 上賀茂神社の挙式件数は2011年度約700件。5年で5割以上増え、府外のカップルも多い。「和婚ブームで、婚礼業者がPRした効果」という。同神社の指定業者の1つ、エルエスティ(京都市)に向かった。

 同社が「京都の和婚」をテーマにした婚礼サービスを始めたのは約10年前。谷口聡社長は「当時は明朗な価格設定で、和装、神社仏閣での挙式、料亭での披露宴を丸ごと提供している業者がなかった」。

 上賀茂神社(挙式料10万円)、下鴨神社(同8万円)、知恩院(同20万円)などでの挙式サービスを提供。白無垢(むく)なら20万円、色打ち掛けなら26万円で、衣装レンタル、着付け、ヘアメーク、移動車をセットにしたプランが受け、今では年間約500組の挙式を手掛ける。09年には東京にも出店した。

■観光にも便利、京都は絶好のリゾート地

 一方、全国をターゲットにしたのが大手のワタベウェディング。竹本啓太・京都本店支配人は「京都は絶好のリゾート地」と話す。

 同社は約40年前、ハワイなど海外リゾートの挙式を提案、広めたことで有名。国内では沖縄、軽井沢などでサービスを手掛けていたが、和婚人気の高まりを受け、05年に京都も加えた。

 観光に良い、和装が絵になる、などの理由で選ぶ例が多く、約6割が京都府外在住のカップルだ。親族を中心に20人前後の会が一般的で、費用は披露宴も含めて100万円程度。会場は世界遺産の上賀茂神社や下鴨神社が人気だ。

 海外を選ぶカップルの中心は20代半ばだが、京都は30歳前後が中心。「ドレス姿の女性はかわいい印象。神社で着物を着た女性はしっとりと美しい。大人の女性に似合います」と竹本支配人。「京都の神社仏閣は別格。本格志向の方が好みます。晩婚化で人気はさらに高まるでしょう」

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