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小麦粉購入、奈良トップに 専業主婦のパン作りで? ベッドタウンでホームベーカリー販売好調

2014/4/6

総務省の家計調査を眺めていて奇妙なことに気付いた。奈良市の小麦粉購入額が急伸し、長年トップだった長野市を3年前に抜いて日本一になっているのだ。古都の食卓に何が起きているのか。調べてみると、思わぬ一面が見えてきた。

奈良市の世帯当たり小麦粉購入額は、2005年は全国平均とほぼ同じ。だが、徐々に増えて長野を抜き、13年に平均の約1.6倍に達した。家計調査の「小麦粉」は薄力粉や強力粉などを指す。たこ焼き粉やお好み焼き粉、ホットケーキミックスなど調味料入り小麦粉は別項目で集計しており、関西特有の“粉もん”好きとは直接関係なさそうだ。

何が奈良市の小麦粉需要を押し上げたのか。食品スーパーチェーンの関西スーパーに聞くと「理由は不明ですが、確かに他府県の同規模店の約2倍売れます」。製粉大手の日清製粉は「長野は小麦粉を使う郷土料理『お焼き』をよく食べるのが要因でしょう。だが奈良については不明。地域独自の料理があるのでは」。

製菓材料の専門店には様々な種類の小麦粉が並ぶ(奈良市の粉源大宮店)

小麦粉を使う郷土料理はないか。奈良県内の製粉会社、旭製粉(桜井市)に聞いたが「そもそも奈良の消費が多いとは知らなかった」。県美味(おい)しい奈良推進係は「田植えの後などに食べる『小麦餅(はげっしょう餅)』という伝統菓子がありますが、最近は家庭で作る人は少ないはず」と首をかしげる。

考えあぐねていると、奈良市の知人が「小麦粉を大量に扱う珍しいチェーン店がある」とヒントをくれた。早速その粉源(こうげん)大宮店を訪ねる。菓子材料などを販売しており、岡野英幸代表は「奈良の家庭ではクッキーやケーキなど菓子作りが昔から盛んです」と話す。さらに「使用量はパンの方が圧倒的に多い」と教えてくれた。

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