2013/11/4

耳寄りな話題

日本郵便によると、赤青を問わずポストの更新や撤去は、各地で集配を担当する拠点郵便局が独自に決めている。判断の主な目安は老朽化と利用状況だが、明確な基準はないという。

同社によると「青ポストの詳しい利用状況は不明」。ただ田原さんは「ポストは車が衝突しても郵便物を守れるよう頑丈な構造。耐用年数は長く、100年以上現役のものもあります」といい、老朽化だけで撤去するとは考えにくい。

青ポストが姿を消した例を見ると、近年では東京駅丸の内北口前にあったのが7年前、駅舎の復元工事に先立って撤去された。都内ではビル建て替えに伴う周辺整備での撤去例が他に複数あった。

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大阪でも中之島郵便局前にあった青ポストが今年2月、局移転とともに撤去された。周囲の建物や街並みの変化が撤去のタイミングと重なっている。

「街区整備の際、スペースが無いなどの理由で青ポストだけ廃止される可能性はある」と田原さんは話す。東京より大阪に多く残っているのは、再開発されていない古いオフィス街が比較的多いからかもしれない。

一方、通信文化協会の井上卓朗主席資料研究員は「ものを大切にする大阪人気質が、使える間は有効利用しようとの判断につながっているのでは」と話す。

担当域内に8本と最多の青ポストを抱える大阪西郵便局に話を聞くと「利用者もあり、まだまだ使えます」とのことだった。日本の高度成長期を物語る貴重な歴史遺産として、これからも大切に使っていきたいものだ。

(大阪社会部 藤井将太)

[日本経済新聞大阪夕刊関西View2013年10月29日付]

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