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関西人の大好物ポールウインナー 関東になぜない?

2013/8/31

おやつにおかずにおつまみに、多くの関西人が慣れ親しむ「ポールウインナー」。しかし、この商品が売れるのは関西だけ。他の地域では見たことも食べたことも無い人が多い。この違いは何なのか。背景を探った。

■年間1億本、93%が関西向け

1パック10本入りが400~500円ほどで売られていることが多い

本紙夕刊に映画評を寄稿するエッセイスト、武部好伸さんはポールウインナーを愛してやまない関西人の1人だ。「子供の頃から大好き。冷蔵庫に常備してます。無いと落ち着かない」。記者の親戚のおばちゃんは「大切なコミュニケーションツール」とアメちゃん代わりに配り歩く。

だが実は、これらは関西でしか通じない話だ。ポールウインナーは兵庫県西宮市に本社を置く伊藤ハムが年間約1億本を製造する。しかし、「93%は関西向け。こんな極端な商品は食品全体でも珍しいのでは」。同社の広報・IR部長、細見忠さんは言う。

長さ20センチ足らずの中身をオレンジ色のフィルムが包み、1パック10本入りが400~500円ほどで売られることが多い。主な原料は豚肉だ。首都圏と関西でスーパーを運営するライフコーポレーションの近畿圏畜産部長、市橋浩二さんも「関東ではあまり売れません」。関西の年間47万パックに対し、わずか3000パックという。

■ライバル、魚肉ソーセージが箱根越え阻む

極端な差について伊藤ハム東京事務所の家庭用企画部長の中嶋徳治さんは「魚肉ソーセージの存在が大きい」と言う。1934年に誕生したポールウインナーは50年代に関西で売り上げを大きく伸ばしたが、当時は関西外の販売網が貧弱。59年に関東へ本格進出したが、すでに安価な魚肉ソーセージが普及し、入り込む余地は乏しかった。「本格的な箱根越えが悲願ですが、関西以外ではどうしても売り上げが伸びない」と中嶋さん。

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