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大学4年生、関西ではなぜ「4回生」と呼ぶのか

2011/7/29

関西の大学生が他の地域の大学生と話すとき、学年の呼び方で戸惑われることが多い。関西では一般的に「○年生」ではなく「○回生」。留年した場合、他では普通「4年生」のままだが、関西では5回生、6回生……と年を重ねて表現する。「○回生」という呼称は一時期九州などでも見られたようだが、今も広く使われているのは関西だけだ。なぜ関西で広まったのか。

京都大学新聞に掲載された記事「五回生からの大学」(京都市左京区)

大阪や神戸にある幾つかの大学に、この疑問を投げかけた。「数十年前から『○回生』という呼び方が根付いているのは確かです。ただ詳しく調べたことがなく、由来は分かりません」(神戸大学文書史料室)といった反応がほとんどだったが、大阪市立大学の大学史資料室が耳寄りな情報を寄せてくれた。「うちの初代学長は京都大学出身。創立当初は他にも京大から来た教員が多かったようです。京大の影響かもしれません」

京大は1897年、関西で最初に設置された大学。謎を解く手掛かりがあるかもしれないと、京都を訪れた。

「大正時代、大学令が施行されて関西でも多くの大学が創立されましたが、そのころにはすでに京大では『○回生』という呼称が定着していたようです。ただし、公文書で使う正式な用語ではありません」。こう教えてくれたのは、日本近現代史に詳しい京大大学文書館の西山伸准教授(48)。最も古い資料では、1925年の学内新聞に「○回生」の表現が登場するという。

「○回生」の呼称の由来については「はっきりしません」と西山さん。ただ「京大の成り立ちにカギがあるのでは、とにらんでいます」。

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