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串を愛する関西人気質のナゾ 串カツ・焼き鳥・団子…

2012/2/19

お好み焼きなど「粉もん」も確かに多いが、それ以上に串カツの店が目立つ。関西に引っ越してきた関東出身者はそう感じるらしい。揚げ物は関東でも人気の庶民の味覚だが、串カツよりも豚カツの店の方が多い。肉にパン粉をまぶし、からりと揚げるところまでは同じ。ではなぜカツをわざわざ串に刺すのか。串を愛する関西の食文化の謎に迫った。

伏見稲荷大社の参道で売られているスズメの焼き鳥(京都市伏見区の「稲福」)

まず串カツの聖地、大阪の新世界を訪ねた。のれんをくぐり、早速ひと串。カツの衣はさくさくで、肉や魚のネタはジューシー。ビールとともに食が進む。

人気店「やっこ」2代目主人の今村義二さん(69)は「店の始まりは第2次世界大戦後まもなくで、このあたりは見渡す限りの焼け野原。屋台から始まったのでは」。当初の串は牛肉1種類だけだったらしい。「八重勝」オーナーの元林辰秋さん(78)は「労働者や遊郭で遊んだ人たちが片手にビール、片手に串で食べていた」と振り返る。

■気楽さも味のうち

串カツや豚カツのルーツは肉を薄く広げて揚げた西洋料理「カットレット」とされる。なぜ串に刺して食べる文化が関西で広がったのか。

「串に刺せばかしこまらず気軽に食べられ、店も安く提供できる。食べながら飲める点も欲張りな大阪人気質に受けたのでは」。辻調理師専門学校で日本料理を教える杉浦孝王さん(55)はそうみる。

大阪のB級グルメ、ホルモン焼きが広まったのも戦後といわれる。肉が高価な時代、もつを串に刺し、焼いたものが庶民に親しまれた。串に刺すことで食べやすく屋台などで広まったようだ。

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