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愛称のついた鉄道路線 関西になぜ多い?

2011/7/14

関西線が大和路線、片町線が学研都市線、山陰線が嵯峨野線――。関西には正式な路線名とは別にニックネームとも呼ぶべき「愛称線区」が数多く存在する。西日本旅客鉄道(JR西日本)管内には16もあり、他のJRグループより圧倒的に多い。民営化が契機になったようだが、そもそも愛称線区はなぜ生まれたのか。

関西で愛称線区が登場したのは、国鉄が分割民営化された翌年の1988年。嵯峨野線、大和路線、JR京都線(東海道線)、JR宝塚線(福知山線)など9つの愛称線区が一挙に姿を現した。どうして愛称線区を設けたのか。JR西日本営業本部の川村聡課長に聞いてみると、「地域の方々に親しみを感じてもらえるようにするためです」との答えが返ってきた。

その後も89年にきのくに線(紀勢線)、2001年にはJRゆめ咲線(桜島線)などの愛称が生まれ、16カ所に増えた。ちなみに四国旅客鉄道(JR四国)は3つ、九州旅客鉄道(JR九州)は7つ。東海旅客鉄道(JR東海)に至っては1つもない。関西に多いのは「私鉄との競合が激しい路線を中心に、愛称を付けてイメージアップを狙った」(神戸大学の水谷文俊教授)からという。

愛称線区は乗客の混乱を防ぐことにも一役買っているようだ。「例えば大阪駅から西宮駅へ向かう場合を考えてください。『東海道線に乗ればいいですよ』と案内されたら、慣れない人は東行きの列車に乗ってしまうかもしれませんよね」とJR西日本の川村課長。確かに「東海道線」といえば、関東人は東日本旅客鉄道(JR東日本)の品川駅や横浜駅を連想してしまう。

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