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女性専用車両、関西ではなぜ終日運行するのか? 車両の位置も東西で違い

2013/7/13

考え事をしながら電車に乗り、ふと気がつくと周囲は女性ばかり。間違えて女性専用車両に乗ってしまった――。こんな経験のある男性は結構いるのではないだろうか。女性専用車両は10年ほど前から導入が始まり、関西では終日運行する路線がJRや私鉄各社で増えている。一方、首都圏では朝のラッシュ時など限定運行のみだという。東西の対応の違いはどこから来るのだろうか。

■東京都内では終日運行する路線はゼロ

一部の特急の女性専用車両を、平日は終日運行している阪急京都本線(大阪市北区の阪急梅田駅)

女性専用車両は女性への迷惑行為の防止を主目的に、京王電鉄が2001年に始めたのを皮切りに全国に広がった。関西では02年7月、JR西日本が大阪環状線などで導入。今は大半の路線にある。

関西での終日運行は02年12月、阪急電鉄が京都本線で始めた。現在、大阪府内でJR西、大阪市営地下鉄、阪急、北大阪急行電鉄の4事業者13路線が実施し、JR西は休日も運行する。

半面、東京都内では、終日運行する路線はゼロ。朝のラッシュ時などに時間帯を限って実施している。

東西の差は、痴漢被害の多さと関係あるのだろうか。警察庁に電車内で発生した強制わいせつの認知件数を確認すると、08年以降、東京都の件数は大阪府の3.1~13.7倍に上る。東京都の人口は大阪府の約1.5倍。発生率を考えると、専用車両の必要性はむしろ東京の方が高い。

なぜ終日運行しないのか。JR東日本に尋ねると「東西の混み具合の差が理由の一つです」と説明してくれた。「専用車両を設けると他の車両が混みやすくなるため、迷惑行為が起きやすい時間帯以外は実施が難しいのです」

■並走路線多く、サービス競う

乗車人数を定員で割った「混雑率」を比べると、主要区間で最も混み合う時間帯の平均(11年度)は東京圏の164%に対し、大阪圏は123%。「楽に新聞を読める」目安となる150%を挟んで、大きな隔たりがある。

「相互乗り入れの状況も関係します」と話すのは東武鉄道の担当者。「相互乗り入れ区間では、鉄道会社間で専用車両の位置などを調整する必要が出てきます。終日運行は簡単ではありません」と明かす。

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