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大阪・伊丹空港、飛び地また飛び地の謎 起源は「太閤検地」?

2011/11/13

 大阪国際空港(伊丹空港)近くへ取材に行こうと周辺を地図で確認した際、奇妙な境界線を見つけた。空港ターミナルビル近辺で大阪府豊中市と池田市、兵庫県伊丹市の市境が複雑に入り組み、多数の飛び地がある。ターミナルビルを端から端まで歩く場合、10回以上も市境をまたぐことになる。3市にまたがる空港とはいえ、なぜこれだけ境界が込み入っているのか。

複雑な飛び地の境界線に建つ大阪国際空港のターミナルビル

 詳細な地図でみると、豊中市と伊丹市に囲まれた池田市の飛び地が6カ所ある。この中にさらに豊中市の“二重”飛び地が存在する。このほか伊丹市の飛び地が府県境を越え、豊中市にある。どれも定規で引いたような多角形だ。

 「飛び地は江戸期からありました」。かつて空港の歴史展を開いたことのある伊丹市立博物館を訪れると、小長谷正治館長が意外な事実を教えてくれた。確かに見せてもらった「享保16年小坂田村絵図」には、現在の伊丹市の飛び地がすでに、地元ゆかりの貴人の墓所として記してある。享保16年は1731年だから、280年前から飛び地が存在したことになる。

◇            ◇

 明治初期の絵図にも飛び地があった。この当時、ターミナルビル近辺には北今在家村や小阪田村など村が5つほどあったが、段階的に現在の3市に集約された。3市が飛び地の境界線を画定させたのは、空港拡張工事が進んでいた1967年のことだ。

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