砂に埋もれたナゾの石堤
水軒堤防(和歌山市) 古きを歩けば(16)
和歌山市に残る江戸期の防潮・防波堤「水軒堤防」は、全国で類例のない石積みの海岸堤防の遺跡だ。ただし誰がいつ築いたのか、築造の経緯については一切記録がなく、謎に包まれている。今では堤体は砂に埋もれているが、一部が道路工事に伴って移築展示されており、城の石垣の技術を応用したとされる精緻な石積みを見ることができる。
切石に「布積み」工法採用
和歌山市街を流れる紀ノ川の河口の南。埋め立てが進んだ海岸線...
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。